リープリーストは「女性化」がジャッジに影響を与えるのに否定的

アーノルドクラシック 2022において,素晴らしい肉体を披露したWilliam Bonac (ウィリアムボナック)は,「身体が女性化している」という理由でまさかの2位に終わりました.

この問題について,往年の名選手の一人であるLee Priest (リープリースト)が,選手の女性化の順位に対する影響について否定的な意見を述べている動画を見つけたため,皆さんとシェアしたいと思います.

リープリーストとは

リープリーストは,1972年生まれのオーストラリア出身のプロボディビルダーです.身長は,162.5 cm,体重は102.1 kg-106.6 kgだったと言われています.

彼は,1990年代初頭から2000年代初頭にかけて活躍した選手です.すなわち,ボディビルディングで黄金期と言われた1990年代を戦い抜いたということがわかります.

彼の身長は,前述した通り約163 cmであり,この身長は現在のボディビルダーと比較してもかなり低い部類に分類されます.その中で,1990年代でマスモンスターと形容される選手と互角以上に戦ってきたというのは凄まじいとしか言いようがありません (当時は,202 クラス (212 lbsクラスの前身)もなかったため,オープンクラスに出場するという選択肢以外ありませんでした.).

彼は,Mr. Australiaのタイトルを若干19歳で獲得しましたが,年齢制限のためにIFBBプロカード取得には至りませんでした.ただ,20歳で出場したNiagara Falls Championshipsで優勝し,IFBBプロカードを取得しました.

若干20歳でプロに転向しましたが,やはり,1990年代ということで,プロカードを取得した後はかなり苦労したことが伺えます.彼にとって飛躍の年となったのが1997年であり,この年は精力的にコンテストに出場してオリンピアの出場権を獲得し,6位となります.

そこから,オリンピアには1998,1999,2000,2002,2003と出場し,オリンピア 2000,2002では6位に入賞します.

その後も精力的にコンテストに出場し続けましたが,2018年に首の怪我が理由で身体が以前の状態に戻らないため,引退宣言をしていました.

リープリーストを語る上で,彼は身長163 cmの中にとんでもない量の筋肉が敷き詰められていた選手ですが,やはり彼の特筆すべき点は腕だったと思います.彼の腕の強さは,当時の選手と比較しても全く遜色なくむしろ強みであったという点は,彼の身長を考えるととんでもないことだと思います.

ちなみに,彼は,現役を引退してから,身体全身に刺青を入れたことでも有名です.

ここまで刺青を入れてしまうと,身体の陰影がはっきりしなくなるため,現役当時には刺青をいれなかったことが推察されますが,顔まで刺青を入れているということは相当に刺青をいれたい願望があったのでしょうね.

リープリーストのがボディビルダーの女性化について述べた動画

リープリーストのがボディビルダーの女性化について述べた動画ですが,以下です.

動画の作成元は,Sam’s Fitness – Gym Equipmentです.

この動画のサムネイルでも相当女性化が進んでいることがわかります.

今回の動画で,リープリーストは,ボディビルダーの女性化について以下のように述べています.

“I watched (the 2022 Arnold Classic) but I didn’t look that close at William’s titties. So I was just looking at his physique. But I guess in the judges’ eyes if they were sitting right down there in front of him. But I’ve seen other guys – Ronnie (Coleman) had bad gyno… And he won the Olympia. So how can you put somebody down for gyno? A lot of bodybuilders have won shows with gyno,

(アーノルドクラシック 2022を)見ており,ウィリアムの胸をそんなに近くで見ていないません.だから,彼の体格だけを見ていました.でも、ジャッジの目には彼の目の前に座っていたらそう映るんでしょうね.でも,ロニーコールマンは女性ホルモンがひどかったけどオリンピアで優勝しています.だから,女性ホルモンのために誰かを貶めることができますか.多くのボディビルダーが、女性ホルモンがあってもショーで優勝しています.

ボディビルダーの女性化について,毎回例に出されるのがロニーコールマンですが,彼の女性化は確かに凄まじかったです.

動画の作成元は,BODYBUILDINGというyoutubeチャンネルです.

今回の動画では,1998年のロニーコールマン,1987年のLee Hany (リーヘイニー),1981年のFranco Columbuが紹介されています.

いずれも女性化がかなり進んていることがわかりますが,いずれの選手もコンテストで優勝しています.

となると,リープリーストが以上のように述べる理由もわかりますね.

終わりに…

ボディビルダーの女性化は確かに非難されるべきことですが,過去に女性化している選手が優勝していることを考えると,敗因として女性化が挙げられるのは後付け感がありますよね.

そうなると,リープリーストが以上のように述べるのも理解できます.

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