将来的に，オリンピアに医師の健康証明が必要になる？

2021年シーズンは，George Peterson (ジョージピーターソン)やShawn Rhoden (ショーンローデン)の訃報により，IFBBプロリーグの薬物のプロトコルが非常に問題になりましたが，その問題に対して，オリンピアのオーナーであるJake Woodは懸念を示していました．

今回，その問題に対してJake Woodが実際にどのような方策をとろうとしているのかを答えている動画を見つけたため，皆さんとシェアしたいと思います．

ボディビルダーの健康問題に対するJake Woodが考える対策についての動画

ボディビルダーの健康問題に対するJake Woodが考える対策ですが，以下の動画で確認することができます．

動画の作成元は，Muscle and Fitnessになります．

今回の動画は，1:02:15と長めの動画になっています．

ボディビルダーの健康問題に対するJake Woodが考える対策

ボディビルダーの健康問題に対するJake Woodが考える対策を語る前に，そもそも，現在ボディビルダーに起こっている問題，特に，コーチに起因する問題について述べています．

“There’s a lot of bad advice coming out of secondary coaches. Even some of the best coaches out there are not always doing the best things,

第二コーチからは，悪いアドバイスがたくさん出てくるんです．最高のコーチであっても，必ずしもベストなことをしているとは限らないのです．

プロがコンテストのためにコーチを雇っているという話は非常に有名であり，例えば，選手によってはトレーニングコーチとサプリメントコーチを別で雇っているパターンもあります．今回，”secondary coaches”と述べているのは，そのいずれかのコーチであり，コーチだからといって身体に正しいことを指摘しているわけではないということです．

ただ，これは，コーチだけではなく選手にも問題があるとJake Woodは指摘しています．

They have to go and say I have this coach telling me to do this, I got this coach telling me to do that. I think they need to learn how to say no. They need to go to school themselves. It’s your body, it’s your life,”

「このコーチにはこうしろ，ああしろと言われているんだ」と言わなければなりません．彼らはノーと言う方法を学ぶ必要があると思います．自分の体，自分の人生なのですから．

結構意外なのが，選手はコーチのいうことに対しては，意見をしないで結構鵜呑みにするということです．私は，海外の選手というのはかなり自己主張が激しいものと思っていたのですが，やはり，自分で雇ったということは自信が尊敬しているコーチでもあり，そのようなことは少ないのでしょうか．

そして，Jake Woodは，ボディビルダーの健康問題に対する対策について以下のように述べています．

What about at the Olympia? What if we said, “Hey before you come, you need to get a doctor’s clearance just like the NFL does at the beginning of the season?”

考えてみました．オリンピアで，NFLのように参加する前に” “医師の許可を得てください “とすればよいのではないでしょうか．

NFL，すなわち，アメリカンフットボールは非常に接触が激しい競技であり，引退後に様々な身体的な問題を抱えるという話があり，そのような問題もあって，NFLは医師の許可がないと試合に出場できないことになっているのでしょう．それをボディビルディングに導入するというのは健全な判断だと思います．

ただ，やはり，現時点で既に課題を感じていのも事実のようです．

“I think that would be a step in the right direction as long as it’s done correctly. Of course, who establishes the criteria and what are they testing for and when do you say that it’s no good. I mean, when do you say you failed the test?”

それが正しく行われる限り，正しい方向への一歩になると思います．もちろん，誰がその基準を設定し，何をテストし，いつダメだと言うのか，つまり、いつテストに失敗したと言うのかというのは問題になると思います．

これを実際に取り入れるためには，コンテストからかなり前から医者からの許可を得ていないと直前で出場とりやめという事態もありえ，難しい判断になりそうです．一方，George Petersonが亡くなったのは，本当にコンテストの直前でしたから，「いつ実施するのか」というのはかなり難しい問題だと思います．