ウィリアムボナックは,大きくコンディションの外すことがなく,安定した強さを誇る選手にも関わらず,オリンピア 2020ではオリンピア 2019の2位から5位へと大きく順位を落としてしまいました.
素人目線ですと,決して悪くなかったウィリアムボナックについて,トップグルの一人であるJohn Meadowsは,ウィリアムボナックには決定的な弱点があると考えています.
今回は,John Meadowsが語るウィリアムボナックの弱点について皆さんとシェアしたいと思います!
John Meadowsがウィリアムボナックの弱点について語った動画
John Meadowsがウィリアムボナックの弱点について語った動画ですが,以下の動画になります.
動画の作成元は,Generation Ironになります.
今回の動画です,オリンピア 2020におけるオープンクラス,クラシックフィジーク,212ポンドクラスの結果についてJohn Meadowsが語った動画になります.
ウィリアムボナックの弱点が解説されているのは,4:00以降で,動画の尺としては短めになっています.
John Meadowsが考えるウィリアムボナックの弱点とは
John Meadowsが考えるウィリアムボナックの弱点とは,ストラクチャーになります.
(2020年に限っては,脚が良くなかったという様に述べられていますが,彼が継続して弱点であるのはストラクチャーである旨が述べられているため,こちらに焦点を当てて解説します.)
前提条件として,まず,John Meadowsはウィリアムボナックが「筋量が豊富でコンディショニングも素晴らしい」ということを述べており,そこが問題ではないことを述べています.
問題は,彼が筋量をアップする段階でストラクチャーが徐々に崩れていっていることにあります.
皆さんの中には知っている方もいらっしゃるかと思いますが,ウィリアムボナックは今ではオープンクラスで活躍している選手になりますが,実は,元々は212ポンドクラスの選手でした.
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(元々は,ボディビルディングはオープンクラスしか存在せず,身長の低い選手に不利ということで212ポンド (旧202ポンド)クラスが創設された経緯があります.ただ,ウィリアムボナックなど比較的身長の低い選手がオープンクラスで活躍している例が徐々に増えつつあり,フレックスルイスがオープンクラスに転向したのもウィリアムボナックの活躍があったからという話もあります.)
そのため,オープンクラスで戦うためには必然的にサイズを大きくしていく必要があるのですが,John Meadows曰く,「サイズアップしているものの,ストラクチャーが昔のまま」ということが述べられており,これによりバランスが悪く,評価もあまり良くないということが述べられています.
212ポンドクラスから転向した当時,ウィリアムボナックのサイズとストラクチャーのバランスは凄まじく,John Meadowsは当時のウィリアムボナックを,まるで「マーベルのヒーロ」の様な肉体という様に形容しています.
実際に,過去の記事で取り上げさせて頂いた通り,ウィリアムボナックは,オリンピアで優勝を勝ち取るためにサイズアップに注力していることは明確です.ただ,彼をステージ上で見ると,John Meadowsが指摘している通り,ストラクチャーが,悪くはないものの,一瞬見てびっくりする様な素晴らしい仕上がりでもなく,これは,やはり全体としてストラクチャーと筋量のバランスが芳しくないということに繋がってくるのだと思います.
ただ,実際にこれは非常に難しい問題であり,というのも,オリンピア 2020で優勝したビッグラミーを倒すとなると,必然的にある程度のサイズが必要になってくるためです.ウィリアムボナックの場合,現状よりも,少しサイズがない方がストラクチャーとのバランスが取れるのですが,となると,ビッグラミーとの間にサイズという観点で非常に大きな差が生まれるため,なんとも難しい問題です.
終わりに…
ウィリアムボナックのストラクチャーが芳しくないという指摘は,やはり,トップコーチならではの視点だと思いました.
ウィリアムボナックがNeil Heillとの契約を解除してから,新たにコーチを迎え入れたという情報もないのですが,ストラクチャーの改善というのは,やはり第三者的なアドバイスがないと難しいのではないかなと感じました.