【John Meadows解説】昔と今のボディビルディングの違い

ブランドンカリーが優勝したミスターオリンピア2019の結果を受けて,多くの著名なプロボディビルダーが90年代と現在のボディビルディングの違いについて見解は述べています.

今回は,John Meadowsが90年代のボディビルディングと現在のボディビルディングの違いについて述べている動画を見つけたため,それを皆さんに公開します!

John Meadowsとは

John Meadowsは,1972年生まれのアメリカ出身のプロボディビルダーです.身長は167.5 cm,体重は93 -102.1 kgであり,主に212ポンドクラスで活躍した選手です.

 

この投稿をInstagramで見る

 

John Meadows(@mountaindog1)がシェアした投稿


彼は,43歳のときにプロカードを取得した遅咲きの選手であり,キャリアの初期には非常に稀な炎症性腸疾患を患うなど大変苦労した選手です.プロ転向を果たした2015年にはタンパプロの212ポンドクラスで3位に入賞するなど活躍しましたが,昨年引退をし,現在はコーチとして大活躍しています.

彼がコーチングしてる選手には,アーノルドクラシック 2020 in コロンバス オハイオのクラシックフィジークで惜しくも2位だったラフディーゼルこと,Terrence Ruffin,同じくアーノルドクラシック 2020 in コロンバス オハイオのクラシックフィジークの女子フィットネスで優勝したMissy Truscottなどトップ選手が名を連ねています.

John Meadowsの90年代と現在の違いについての解説動画

John Meadowsの90年代と現在の違いについて解説している動画は以下になります.

今回の動画で,John Meadowsが指摘する点は以下の点です.

  • 90年代と現在の選手では遺伝的要素が異なる
  • ジャッジの本質は変わっていない
  • ブランドンカリーは自分自身で改善する必要があることを理解している

90年代と現在の選手では遺伝的要素が異なる

まず,90年代の選手と現在の選手では遺伝的要素が異なるということを述べています.

すなわち,90年代に活躍したフレックスウィーラー,ロニーコールマン,ケヴィンレブローニーは,そもそも数十年に及ぶボディビルディングの歴史の中でも遺伝的にとても優れており,その様な選手と比較すること自体が難しいということです.

ボディビルディングは,確かに,食生活やトレーニングが非常に重要である反面,遺伝的要因も非常に重要であるとされています.80年代からコンテストで戦い続けているからこそ,John Meadowsはそれを指摘しているのだと思います.

ジャッジの本質は変わっていない

次に,ジャッジの本質は変わっていないということについて述べています.

90年代のコンテストから比較しても,最終的に優勝しているのは「より大きい」選手でありそこからもジャッジがどのような基準で選手の優劣をつけているかは明確であるということです.むしろ,John Meadowsが指摘するのは,アマチュアレベル以下では確かにジャッジの基準に変化はあるということで ,昔よりもレベルが下がっていると述べていますね.

いずれにしろ,ジャッジの本質は変わっておらず,各世代におけるチャンピンの質は保たれていると述べています.

ブランドンカリーは自分自身で改善する必要があることを理解している

最後に,ブランドンカリーに対する批判について,ブランドンカリーは自分自身で改善の余地があるということを分かっていると述べています.

John Meadowsが指摘するのは,ブランドンカリーが非常に優れたマインドセットをしているということで,彼は,ミスターオリンピア 2019で優勝したのにも関わらず,さらに改善が必要であるということを認識しているということです.

チャンピオンの多くは,一度優勝するとそのようなマインドセットをするのが難しく,事実,それによりジェイカトラーは初優勝した2006年からデキスタージャクソンに敗れる2008年まで体型が崩れていったとデキスタージャクソンは述べていますし,フィルヒースもオリンピアのステージでのコンデイションには波があり,最終的には史上最多タイの8連覇を狙った2018年にショーンローデンに破れました.

このようなマインドセットがあるからには,年々改善していくことは確実であり,ブランドンカリーが優れたチャンピオンであるということを述べていますね.

終わりに…

とにかく,John Meadowsが言いたかったのは,フレックスウィーラー,ロニーコールマン,ケヴィンレブローニーといった突出した選手だけと比較するのではなく,もっとマクロに比較すべきということなんでしょうね.

関連記事