オリンピアの過去数年の中で,最も戦いが熾烈と言われているのがクラシックフィジークになるのですが,2017,2018年のチャンピオンであるBreon Ansleyが素晴らしい肉体を披露しています.
今回はこのニュースを皆さんとシェアしたいと思います!
Breon Ansley,オリンピア 2020の5週間前の身体
Breon Ansleyがオリンピア 2020の5週間前の身体ですが以下になります.
Breon Ansleyは,毎年,オリンピアの数週間前にはすでに仕上がっているのが慣例になるのですが,今年は特に凄いと思います.オリンピア 2019でChris Bumsteadに敗れたのが相当に悔しかったのでしょう (以前に紹介した動画でも,Chris Bumsteadをかなり非難していましたもんね.).
Breon Ansleyの大きな改善点
今回のインスタグラムの投稿から,Breon Ansleyが昨年から大幅に進化していることが分かります.
それは,バキュームポーズです.
2019年のオリンピア直前にダブルバイセップスをとっているポージングですが以下になります.
この写真と先出した写真を比較すると,同じフロントのダブルバイセップスであるのにも関わらず,2020年版のダブルバイセップスではポージングをする際に,お腹を凹ます行為 ( = バキュームポーズ)をとっていることが分かります.
Breon Ansleyは,元々,バキュームポーズが得意ではなく,そのためダブルバイセップスのポージングをする際には,慣例として2019年まではバキュームポーズをとることはほとんどとありませんでした.
クラシックフィジークという競技の性質上,バキュームポーズを取れることは非常に評価が高く,事実,彼が2019年に敗れたChris Bumsteadはバキュームポーズを大変に得意としており,それが彼が2019年の敗因の一つとも考えられています.
その敗因について,しっかりと分析し,ここまでしっかりと対策を立ててくるBreon Ansleyはさすがとしか言いようがありません.事実,彼の2020年以降で挙げているインスタグラムの投稿の多くで彼はバキュームポーズをとっている投稿をいくつも見ることができ,恐らく,かなり練習していたのだと考えられます.
元々,Breon Ansleyのトータル的な筋量,バランスの良さはクラシックフィジークでも際立っており,恐らく,トータル的な筋量だけでではChris Bumsteadを凌いでいますから,今回のバキュームポーズを本番で披露できれば非常に評価が高いことは言うまでもありません.
終わりに…
クラシックフィジークは,皆さんもご存知の通り,ここ3年は1点差で決着がついており,しかも1位と2位は,Breon AnsleyもしくはChris Bumsteadと顔ぶれが固定されています.1点差での勝負ですから,今回,Breon Ansleyがバキュームポーズを習得したのは,彼にとって大きなアドバンテージになると考えられます.
また,Breon Ansleyは,Chris Bumsteadに対して,格別の対抗心を燃やしており,SNSNを調べていると,オリンピア前に両者かなりヒートアップしていることが伺えます (というよりも,よくわからないのですが,2020年のChris Bumsteadは多方面から非難を受けている印象があります.「上腕二頭筋が弱い」,「背中が弱い」と言われており,それがチャンピオンの宿命なのかなと感じます.).
Chris Bumsteadを見てみると,こちらも非常に調子が良さそうですから,2020年も恐らく両者は非常に僅差の戦いになることが想像できます.
2021/02/20追記:
オリンピア 2020のクラシックフィジークの結果ですが以下になります.これだけ仕上がっていたBreon Ansleyはまさかの3位に終わりました.ただ,彼が本番も非常に素晴らしく,個人的には,2位でも良かったのではないかと感じました.
ただ,Breon Ansley自身も,クラシックフィジークの体重制限に対して限界を感じており,レギュレーションの変更がなければ212ポンドクラスに移行することを示唆しています.