オリンピアのクラシックフィジークのカテゴリーは,2019年までBreon AnsleyとChris Bumsteadが3年連続で僅差で勝負がつくという非常に拮抗したカテゴリーでしたが,オリンピア 2020では下馬評を覆し,Chris Bumsteadが圧倒的なコンディションで優勝しました.
ただ,そこで一部問題になったのが,決してコンディションが悪くなかったBreon Ansleyが3位にランクダウンしたということです.
これは,Breon Ansleyの肉体が,もはやクラシックフィジークにアジャストできなくなってきたことを意味しており,実際,彼自身もクラシックフィジークのレギュレーションにアジャストするために四苦八苦していることを吐露していました.
以上から分かる通り,クラシックフィジークは,数年間続いたBreon AnsleyとChris Bumsteadのサイクルから脱しようとする様子が伺える中で,Chris Bumsteadがライバル視する選手は誰なのでしょうか.
今回は,Chris Bumsteadがライバル視する選手について皆さんとシェアしたいと思います!
Chris Bumsteadが他選手に対してコメントをしている動画
Chris BumsteadがBreon Ansleyに対してコメントをしている動画ですが,以下になります.
動画の制作元ですがDigitalMuscleTVというyoutubeチャンネルになります.
今回の動画ですが,ショーンレイとオリンピアではお馴染みのBob ChicherilloがChris Bumsteadにインタビューするという動画になります.
今回の動画では,主に以下の点について語られています.
- Chris Bumsteadの最大のライバルとなりうる選手
- Breon Ansleyに対する見解
Chris Bumsteadの他選手に対する見解
Chris Bumsteadの最大のライバルとなりうる選手
まず,Chris Bumsteadの最大のライバルとなりうる選手ですが,今回の動画ではオリンピア 2020で2位にランクインしたTerrence Ruffinであることが述べられています.
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動画中では以下の様にコメントしています.
“I’m going to have to say the guy who came second (in 2020), and that’s Terrence (Ruffin). Obviously, we’re a much different physique, but I don’t think me being taller necessarily means that he doesn’t have a chance against me,”
“If he can fill out his frame a little more, Terrence’s posing is the best in the game. Nobody can beat him in posing, and that’s does play a part of Classic Physique. So I think that he easily could be a challenger, and he’s about my age too so he’s not done. He’s getting better and better every year.”
= (オリンピア2020で)2番目に来た男,Terrence Ruffinだと言わざるを得ません.明らかに.私たちは大きく異なる体格ですが.私が背が高いということは,必ずしも彼にチャンスがないことを意味するとは思いません.
彼がフレームをもう少し埋めることができれば,彼ののポーズはコンテストの中で最も優れています. ポージングでは誰も彼に勝てません.ポージングとはクラシックフィジークの一部です.そのため,彼は簡単に私の挑戦者になることができると思います.彼と私は年齢が近く,彼はまだ完全形ではありません. 彼は毎年どんどん良くなっています.
以前ならば,Chris Bumsteadの最大のライバルとされていたのはBreon Ansleyだったはずなのですが,オリンピア 2020の結果を踏まえて,Terrence Ruffinをライバル視しているのでしょう.
Breon Ansleyに対する見解
次に,Chris BumsteadのBreon Ansleyに対する見解ですが,一言で表すと,「Breon Ansleyがクラシックフィジークに留まるべきでない」ことが述べられています.
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動画中では以下の様にコメントしています.
“Last year it was the same concept with George Peterson, he realized where he belonged. He went to 212 and I think that’s where he (should be). I think that’s where Breon should be, and where he’ll eventually go,”
“If he wants to stay he can stay, it makes no difference to me.”
= 昨年のBreon AnsleyはGeorge Petersonと同じコンセプトでした.George Petersonは自分がどこに属しているかを理解しており,彼は212ポンドクラスに転向しました.そして私はそれが彼のあるべき場所だと思います.それがBreon Ansleyのあるべき場所であり,彼が最終的に行く場所だと思います.
彼がクラシックフィジークに留まりたいのならば彼は留まることができます.それは私にとって何の違いもありません.
このコメントから感じることができるのは,Chris Bumsteadの王者としての余裕であり,Breon Ansleyが212ポンドクラスに転向するのを勧めながらも,クラシックフィジークに残っても自分に勝つことはできないということです.
数年前までから立場が逆転したこの状態は,なんとも感慨深いと個人的には感じました.ただ,この二人の場合は,オリンピア 2020の直前にSNSを介して口論しているのを見たことがあり,仲が芳しくないからこそお互いのコメントが辛口になる傾向があるのではないでしょうか.
終わりに…
クラシックフィジークのレギュレーションが改定されないと212ポンドクラスに転向することを仄かしていたBreon Ansleyですが,現状のインスタグラムの投稿を見ているとオリンピア 2021もクラシックフィジークで出場する可能性が高そうです.
個人的には,オリンピア 2020の仕上がりが大変素晴らしかっただけに,あれで勝てないとなると,オリンピア 2021でもクラシックフィジークで出場した場合,相当に苦戦を強いられるのではないかと感じました.