名コーチの一人として数えられるChris Acetoは，ワイルドカードにてオリンピアの出場を決めたDerek Lunsfordのミスターオリンピア 2022での活躍を予想します．
今回は，この情報を皆さんとシェアしたいと思います．
Chris Acetoとは
Chris “The Technician” Acetoについて正確な年齢はわかりませんが (マサチューセッツの大会で初めてJay Cutler (ジェイカトラー)に会ったという記述があり，現役時代のMilos Sarcev (ミロス)との写真もあったことから，50-60歳くらいだとは思います．)，体重は93-107 kgだったようです．
この投稿をInstagramで見る
彼は，選手としてはそこまで有名ではなかったですが，コーチとしては非常に有名です (彼がコーチとしては有名になれたのは，「伝説的なコーチ」という評価を受けているBob Gruskinに師事した経験があるのも一つであると言えます．)．
彼に師事した選手は非常に多く，Jay Cutler (ジェイカトラー) (Hany Rambodをコーチとして雇う前)，Shawn Rhoden (ショーンローデン)，Cedric McMillan (セドリックマクミラン)，Victor Martinez (ビクターマルティネス)が非常に有名ですね．
彼は非常に幅広い知識で，トレーニングから栄養まで，自らコーチングを行うことで有名であり，特にオリンピアにおいては，一時期はコーチングの結果がHany Rambodの影に潜んでしまうことがありましたが，ミスターオリンピア 2018でショーンローデンを最高の仕上がりにしたことから，再び脚光を浴びました．
現在多くのコーチがいる中で，彼は間違いなくトップのコーチの一人であると言えます．
Derek Lunsfordとは
Derek Lunsfordは，1993年生まれのアメリカ出身のプロボディビルダーです．身長は167.5 cm，体重は88.3 kg-93.0 kgと言われています．
この投稿をInstagramで見る
彼は，非常に才能に溢れた選手であり，2017年にNPC USA Championshipsで優勝することで若干24歳にしてプロカードを取得します．プロカード取得から1ヶ月後に行われたタンパプロ 2017の212ポンドクラスで優勝し，オリンピア 2017の獲得権を得ます．そこで，初出場ながら，オリンピア 2017では5位に入賞し，非常に注目を集めました．
それからも彼の快進撃は続き，オリンピア 2018では，絶対王者フレックスルイスに肉薄する形で2位に入賞し，オリンピア 2018を最後にフレックスルイスが212ポンドクラスから引退することを宣言したことから，ここからは，誰もがDerek Lunsfordの時代になると思いました (非常に若く，優れた肉体を持っていたからです．)．
ただし，そこからは我慢の年が続きます．オリンピア 2019では，多くの人がDerek Lunsfordの優勝を予想する中で，彼のコンディションは芳しくなく2位に終わります．また，その翌年のオリンピア 2020でも彼のコンディションは一向に改善することはなく，まさかの4位に終わります．
オリンピア 2020で4位になったことを転機に，彼はコーチとして新たにHany Rambodを招聘し，オリンピア２０２１では彼史上，最高のコンディションを披露することで初優勝を果たしました．
Chris AcetoがDerek Lunsfordの躍進を予想した動画
Chris AcetoがDerek Lunsfordの躍進を予想した動画は以下です
動画の作成元はRxMuscleです．
今回の動画の長さは7:53です．
Derek Lunsfordはミスターオリンピア 2022でトップ5に入る可能性もある
まず，先日行われた2022 Legion Sports Fest Proについて，Chris AcetoはDerek Lunsfordがもし出場していた場合について，以下のように指摘しています．
Tonio Burton winning this show is a foreshadowing of destruction for Derek Lunsford at 2022 Olympia. Absolute destruction. He’s going to do unbelievably well
Tonio Burtonがこのショーで優勝することは，2022年オリンピアでのDerek Lunsfordの破壊の伏線となるものです．絶対的な破壊です．彼は信じられないほど良い結果を出すでしょう．
これに加えて，「Derek Lunsfordが出場していれば，間違いなく簡単に優勝していた」とも述べています．
今回，このように述べる理由としては，Tonio Burtonがそもそもは212 lbsクラスの選手であり，Derek Lunsfordも212 lbsクラスの選手であるためです．両者を比較した場合，圧倒的にDerek Lunsfordの方が素晴らしく，それは，Derek Lunsfordの戦績，状態を踏まえてのことでしょう．
The quads are like gone. The width was there. The width and the structure, that front double almost looks like it has droopy pecs. I’ll bet. Bring in the money, my taxes are due in three day
大腿四頭筋は，212 lbsクラスに出場していたときにはほとんどなくなってしまったようなものです．幅はありましたけどね．幅とストラクチャー，フロントダブルバイセップスはほとんど胸筋が垂れているように見えます．私はトップ5に入ると賭けるよ．あと3日で税金が納付されるんですよ．
つまり，212 lbsクラスに出場していたときのDerek Lunsfordは，2021年時点でも既にサイズを犠牲にしていたということをChris Acetoは指摘しています．2022年のPittsburgh (ピッツバーグプロ)での彼の肉体が素晴らしかったから，ミスターオリンピアのSpecial Invitationを受け取ったというのが多くの人の意見ではありますが，実際にはそれ以前から彼の肉体は素晴らしく，だからこそ，ミスターオリンピア 2022の出場を決めたということでしょう．
終わりに…
Derek Lunsfordのミスターオリンピア 2022での躍進については，正直，ほぼ疑うことはないでしょう．
ただ，やはり気になるのはコンディションであり，彼が212 lbsでコンディション作りに苦労していたのはそもそも彼のサイズが大きすぎるからなのか，それとも，根本的にコンディションに難があるのか，ということです．
後者であった場合，オープンクラスでも苦労することになるため，その辺は少し気がかりです．
