ドリアンイェーツ,これでも上腕二頭筋の完全断裂ではない?

ドリアンイェーツ 腕 怪我

ミスターオリンピアを6連覇を果たしてDorian Yates(ドリアンイェーツ)は,腕の怪我に悩まされたことは有名な話です.彼の腕の怪我は,大きなものあ1994年の上腕二頭筋の怪我から始まり,彼の現役の最後まで影響を与え続けました.

今回,ドリアンイェーツが1994年の上腕二頭筋の怪我を振り変える投稿を見つけたため皆さんとシェアしたいと思います.

ドリアンイェーツとは

ドリアンイェーツは,1962年生まれのイギリス出身のプロボディビルダーです.身長は177.5 cmで,体重は115.7 kg-120.2kgです.

 

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彼は,Lee Haney (リーヘイニー),Ronnie Coleman (ロニーコールマン),Arnold  Schwarzenegger (アーノルドシュワルツネッガー),フィルヒースに次ぎ,ミスターオリンピアを6度制覇しました

彼は,通称,”地下拷問場”と称されるイギリスのTemple Gymでトレーニングをしていたことで有名です (現在は建て替わっているため,現在のTemple Gymとは異なります.).アーノルドシュワルツネッガーの様な華やかなボディビルダーとは対象的に,メディアへの露出は極端に低く,コンテストも非常に限られたものしか出場しないことから,”The Shadow”という愛称で親しまれていました.

彼は,Mike Mentzer考案のヘビーデューティ法を積極手にトレーニングに取り入れていたことで有名であり,彼が”GAME CHANGER”と言われる様にサイズ重視のボディビルディングの礎を作ったと言っても過言ではありません.

彼については,「ドリアン・イェーツのすべて」を参考にされると非常によく理解できると思います.

ドリアンイェーツが振り返る腕の怪我

ドリアンイェーツは自身の腕の怪我について,以下の投稿のように振り返ります.

 

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この投稿は,1994年に上腕二頭筋を断裂した直後に撮影したもののようですが,すごい痛そうです.上腕二頭筋の断裂だと,上腕の一部だけが変色するのかと思っていたのですが,実際には前腕にかけても変色しており,如何に怪我が尋常でなかったかが伺えますね.

ドリアンイェーツの1994年の怪我の原因は”ドリアンロー”

今回の投稿にて,1994年の上腕二頭筋の怪我の原因はアンダーハンドバーベルローイング,つまり,ドリアンローです.

I actually tore it six weeks prior to the Mr. Olympia and it happened when I was performing a set of underhand barbell rows.

I’d performed this exercise for nearly 10 years without any issues. But when you’re so depleted and in such a severe caloric deficit, it’s near impossible to lift the same amount of weight and carry the same amount of intensity as when you’re in the off-season.

I saw my physio Stuart Cosgrove and thankfully, it wasn’t a complete rupture and it would heal itself.

実はミスターオリンピアの6週間前,アンダーハンドバーベルローイングをしているときに断裂してしまったのです.

このエクササイズは10年近く何の問題もなく行っていました.しかし,体力を消耗し,深刻なカロリー不足に陥っているときに、オフシーズンと同じ重量を持ち上げ,同じ強度を維持するのは不可能に近いです.

フィジオのスチュアート・コスグローブに診てもらったら,ありがたいことに完全な断裂ではなく自然治癒するとのことでした.

ドリアンローは,広背筋を鍛えるための種目ですが,アンダーグリップで実施する分,上腕二頭筋を稼働しやすく,高重量を扱いやすいという特徴があります.これに加えて,ドリアンイェーツが実践していたのは高重量,低セット数を基本とするヘビーデューティ法であるため,とんでもない重量を扱った際に上腕二頭筋が支えきれず,怪我をしてしまったと考えられます.

ドリアンイェーツの1997年の上腕三頭筋の怪我は1994年の怪我が原因?

また,今回の投稿で,ドリアンイェーツの1997年の上腕三頭筋の怪我は1994年の怪我が原因であることを示唆しています.

I do also think that my triceps injury in 1997 was linked to this. When you have a big injury, you’re more susceptible to further injuries occurring as the whole chain of movement can shift slightly which can cause some imbalances.

1997年に上腕三頭筋を痛めたことも,これに関係していると思う.大きな怪我をすると動きの連鎖全体が微妙にずれてアンバランスになり,さらなる怪我が起こりやすくなるんです.

結果的に,1994年は上腕二頭筋が切れた状態でも療養をせず,ミスターオリピアにも出場しましたが,それが1997年に上腕三頭筋が断裂するという結果を引き起こしました

ドリアンイェーツは,背中が素晴らしい選手ではありましたが,上腕二頭筋のピークがしっかり出ておらず,腕は比較的弱いという評価がありました.以上の評価は,結果として1994年の怪我をしっかりと治すことができなかったのが原因であり,腕の怪我がなければもう少し現役を続けることもできたかもしれませんね.

終わりに…

今回驚いたのが,あれだけの怪我なのにも関わらず,完全断裂ではないという事実です.とは言いつつも,やはり上腕二頭筋は一度怪我をすると,他の部位に怪我を誘発するなど完全に治癒するのが難しいというのがドリアンイェーツの件からも明らかですよね.

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