近年のフィジークブームの影響で,急速にトレーニングに取り入れている方が増えつつあるトレーニング方法の一つにハニーランボッドが考案したFST 7トレーニングという手法があります.
今回は,FST 7トレーニングを皆さんに公開します!
ハニーランボッドとは
ハニーランボッドはミスターオリンピアのオープンクラスを2017年まで7連覇していたフィルヒース,ミスターオリンピアのメンズフィジーク部門を同じく2017年まで4連覇していたジェレミーブエンディア,オリンピア 2019で3位,オリンピア 2020で4位に入賞したHadi Choopanのコーチです.また,古くは,Mr. Olympiaを4回勝ち取ったジェイカトラーのコーチです.
以上より,彼がコーチングした選手の多くはチャンピオンになることが多く,彼自身は”The Pro Creater”と認知されています (ちなみにコーチとして,19回ものオリンピアを取得しています.).
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(右の人がハニーランボッドです)
また,ハニーランボッドはEvogen Nutritionというサプリメントメーカーを立ち上げた人ででもあります (ちなみにジェレミーブエンディアはEvogenとスポンサー契約していますね).ハニーランボッドが主張するには,FST 7トレーニングは,Evogenのサプリメントをスタックすることで効果が最大化する様です.
ジェレミーブエンディアがメンズフィジークの超有名選手ということもあって,そのトレーニング動画を参考にしている方が多いのでしょう.そのために最近,FST-7がジムで流行っているのだと思います.FST 7トレーニング自体は,チャンピオンを作るトレーナーである,ハニーランボッドの提唱する方法ですから正しくやれば効果は絶大です.
2020/04/01追記:
ジェレミーですが,Evogenから離れ新たにRyse Nutritionというサプリメントメーカーとスポンサー契約を結びました.
FST-7トレーニングの解説
FSTトレーニングは以下の要領で行います.
- 1セットの回数は7-15回
- インターバルは30−45秒
- セット数は7セット
- 7セットの重量は変えない
- インターバル中にポージングを行う
1セットの回数は7-15回
まず,1セットの回数は比較的多めです.
日本のトップ選手は基本的に,回数は少なめでトレーニングを行いますが,海外のトップ選手は回数多めの印象です.ただ,最近ではメディア等により「12回を目安にやる」と良いということがしきりに言われていますので,この回数にはそこまで違和感はないかと思います.
インターバルは30−45秒
次に,インターバルが30-45秒とかなり短めです.
筋肉が回復しきる前に,次のセットが開始されるためかなりきついです.インターバルまで意識してトレーニングをしている人は,実は,そんなに多くないのが実情です.インターバルを本当に意識してトレーニングするためには,個人でタイマーを用意することが必要になるし,結構煩わしいですよね….
セット数は7セット
セット数は7セットです.
この7セットというのがかなりミソらしく,7セットならば頑張ればできそうという感覚がどうやら大事らしいです (これは日本のトップ選手のセミナーで聞いた話のため真偽のほどはわかりません….).
7セットの重量は変えない
7セット実施中に重量は変えません.
トレーニングは,最初軽めで,本番重めでやる方が多いかと思いますが (いわゆる,アセンディング法 (ピラミッドセッド法)です),FST-7は最初から本番です.また,比較的高数・セットを実施するため,限界重量で設定しないこともポイントになります.
インターバル中にポージングを行う
最後が最大のポイントであるポージングです.
ボディビルディングのポージングについて,勘違いされている方が多いので説明しますが,ポージングの際には対象部位に極限までの力を入れています.そのため,実際にポージングをとって見ようとするとかなりきついことが言えます (ポージング自体がアイソメトリックトレーニングなんですよね).すなわち,FST-7自体がスーパーセット法の様になっているんですね.
FST 7トレーニングの留意点
FST 7トレーニングは全ての種目に適用可能ですが,個人的な感想として苦手部位のトレーニング に入れると良いかなと感じています.私は胸が苦手だったことがあるのですが,FST-7をとりいれたことで急速成長しました.おそらく,個人的にはポージングが効いているのかなと感じています.
ただし,FST-7は,トレーニング初心者の方にはあまりおすすめできません.トレーニング初心者の方だと,対象筋肉が小さすぎてポージングをしてもどこに力を入れているのか分からないためです.そのため,FST-7は,比較的筋量がある中-上級者向けのトレーニング方法であると言えます.
終わりに…
よく考えて見ると,FST-7をフィルヒースが行っているのをあまり見たことがない気がしますが,検索すると一応出てきますね.
トレーニングがマンネリ化している方は,ぜひ,FST 7をとりいれてはいかがでしょか.