寺島遼選手,IFBBプロに!アマチュアオリンピア 2022結果

アマチュアオリンピア 寺島遼

2022年11月12日,13日に,「Japan Pro Weekend」ということで,それに並行してアマチュアの最高峰のコンテストであるアマチュアオリンピア 2022 in Japanが開催され,メンズフィジークで寺島遼選手が優勝しました!

今回は,この情報を皆さんとシェアしたいと思います.

あれ?寺島遼選手はJBBFの選手では?

寺島遼選手と言えば,JBBFで圧倒的な成績を残していたメンズフィジークの選手でした.

このことから,「そもそも,アマチュアオリンピアに出場できるのか」という疑問があるかもしれませんが,実は,寺島遼選手は所属団体をJBBFからFWJに変更することを宣言していました

正直,JBBFでの寺島遼選手は圧倒的過ぎて,国内はおろか,世界的に見ても相手と言える選手はほとんどいませんでした.そのため,自身の限界にチャレンジするという意味でも,JBBFからFWJに所属団体を変更したとも考えられます.

そもそも,FWJに限らず,JBBFもメンズフィジークのレベルは非常に高いため,彼がFWJに転向してもその存在感は圧倒的でした.事実,アマチュアオリンピア出場のために出場したRegionalショーでは圧倒的な仕上がりで優勝しました.

以上から,彼がIFBBプロカードを取得するのは時間の問題と言われていましたが,まさか,プロクオリファイの一戦目,しかも,レベルが高いとされているアマチュアオリンピアでそれを達成するとはさすがとしか言いようがありません.

寺島遼選手,IFBBプロに

今回,アマチュアオリンピア 2022 in Japanでの寺島遼選手ですが,圧倒的な存在感でした.

寺島遼選手は,もともと,フロントポーズがとんでもなく良い選手ではあるのですが,今回のコンテストでもそれは健在でした.特に目を引くのが彼のミッドセクションであり,発達し過ぎていて画面で平面的に見ていても3次元的に見えるようなレベルであり,他選手を圧倒していました.

これだけミッドセクションが発達していると,ウエストが太くなりそうなのですが,それが全くなっていないのが非常に不思議でした.

寺島遼選手はフロントポーズがトータルでかなり強い

ミッドセクション以外にも,大胸筋,三角筋の筋肉のつき方が本当に絶妙でした.肩は言わずもがな素晴らしいのですが,大胸筋が非常に発達しており,ミッドセクションと統合して上半身を揺るぎない強さにしていました.

これらが,非常に良いバランスで仕上がっており,トータルで彼の身体を表現すると,「黄金比」というのは間違っていないと思います.

今回のコンテストで彼が課題としていたのは背中の凹凸感ですが,確かに,オリンピアでトップに入るような選手と比較するとまだ改善の余地はあります.それでも,リージョナルショーからは確実にレベルアップしていました.リージョナルショーが8月だったので,たった3ヶ月しかなかったはずなのですが,とんでもない改善の仕方だったと思います.

以上から,彼は身体の筋肉のつき方だけでも圧倒的だったのですが,個人的に,素晴らしいと思ったのが彼のステージでの立ち振る舞いです.ボディメイキングの競技では,基本的にはポージングについて採点をするのですが,どうしてもポーズとポーズの間というのは気が抜けやすい傾向にあります.一方で,寺島遼選手は,ポーズとポーズの間も全く気が抜けることはなく,むしろ,全てをトータルで設計してポージングルーティンを決めているのではないかと思ったほどです.

彼のポージングは,まさに,初期のメンズフィジークが目指していた「ビーチで一番かっこいいのは誰か」というコンセプトの中の「かっこいい」を表現しており,今回の彼はメンズフィジークを体現していたのではないかと感じました.

終わりに…

寺島遼選手ですが,サイズ,バランス,コンディショニング,ポージングのどれをとっても文句のつけようがない素晴らしい仕上がりだったと思います.レベルが高いとされているメンズフィジークのプロクオリファイでも,ここまで全てを兼ね備えた選手というのは,恐らくほとんどおらず,やはり,世界選手権を何度も制した経験というのは伊達ではないと感じました.

これだけバランスが良いと,恐らく,彼がオリンピアに出場するのは時間の問題だと思いますが,オリンピアで活躍するためには,背中をここからどのように改善するのかというのが課題だと思います.ただ,たったの3ヶ月でここまで改善していたことから,彼がIFBBプロになってじっくり時間をかければ,背中を改善するのもそこまで難しいようには思えませんね.

関連記事