ミスターオリンピアを史上最多タイの8連覇を成し遂げたRonnie Coleman(ロニーコールマン)は,300 kgを超えるスクワット,デッドリフト,1tを超えるレッグプレスなどの超高重量のトレーニングを実施していたことで有名です.
その一方で,これらの超高重量トレーニングを実施したことにより,引退後,壮絶な後遺症に悩まされており,幾度の手術を繰り返しており,一時期は,二度と歩けないと言われていました.
出術後,元気にトレーニングをする姿を見せており,歩く様子も見られていましたが,最近では車椅子に乗って移動している姿を見せており,やはり,ロニーコールマンは再び歩けないのではと言われてきました.
今回は,ロニーコールマンが再び自身の足で歩くために,ドバイで新たな治療を受けており,その情報を皆さんとシェアしたいと思います.
ロニーコールマンがドバイで新たな治療を受けた情報
今回,ロニーコールマンがドバイで新たな治療を受けたという情報は以下の動画です.
今回の動画の作成元は,ロニーコールマンのyoutubeチャンネルです.
ロニーコールマンが歩行できない問題は背中
歩行できる/できないを考えると,下半身,例えば股関節や膝関節の問題と考えがちですが,ロニーコールマンの問題は背中にあります.
このロニーコールマンの問題ですが,冒頭に述べた通り,規格外の高重量トレーニングが非常に有名です.
動画の作成元は,iyaz Ahmed Ansariという方のyoutubeチャンネルです.
(ロニーコールマンの動画で非常に有名なのが,300 kgを超えた重量でのフルスクワットと,今回の動画の動画でもあるTバーロウですよね.)
今回の動画においてバーベルロウイングは220 kg,Tバーロウイングも正確な重量は分かりませんが200 kg近い重量で,しかも,フルレンジで実施しています (一般的な人は,ここまでの高重量で,しかも,フルレンジで実施することはできません.特に,Tバーロウイングをここまでの高重量で実施しているのは見たことがありません.).
ただ,ここまでのトレーニングの弊害により,現役引退後に背中に重傷を負ってしまった様です.具体的には,脊椎がダメージを受けている様であり,これを緩和するために2-3インチのボルトを数本背中に埋め込んでいます.ただ,このボルトの挿入により,神経が圧迫されており,これにより,ロニーコールマンは酷い痛みを感じていた様です.
今回,ロニーコールマンが受けたのは「赤色光」の背中への照射
今回の動画の中で,ロニーコールマンは背中への赤色光の照射を行っており,その効果について,治療を行っている医師は以下のように説明しています.
A lot of people don’t understand that red light is a nutrient that more or less feeds your cells. So something that’s restricted, lacks blood flow, tissue quality, or in general, the quality of cells in that are, if they’re a little bit dysfunctional or lacking, this is like a nice boost for them. Because red light acts as a stimulant to your energy factories, which is what we call mitochondria.
多くの人は,赤色光が多かれ少なかれ細胞に栄養を与える栄養素であることを理解していません.つまり,何かが制限されていたり,血流が不足していたり,組織の質,あるいは一般的に細胞の質が少しでも機能不全に陥っていたり不足していたりすると,これはそれらにとって良い後押しとなるのです. なぜなら,赤色光は,私たちがミトコンドリアと呼ぶエネルギー工場を刺激する物質として作用するからです.
これまで,ロニーコールマンが治療として受けてきたのは手術でしたが,彼は過去にも述べている通り,その手術の全てが必ずしも必要ではなかったということについて述べています.実際,彼は,日常生活に支障をきたさないために手術を受けたきてものの,結果として,車椅子での移動を余儀なくされており,このことからも,彼の手術が適切ではなかった可能性があります.
今回,彼が実施しているのは,背中に光を当てるというものですが,これにより細胞を活性化させ,背中で彼の身体をしっかり支えることができるようにしようという意図があるのだと思います.
ロニーコールマンの治療は幹細胞治療の一環?
ロニーコールマンは,自身の背中の治療を行うために,幹細胞治療を受けていました.
幹細胞治療ですが,患者の皮下脂肪を採取し,それを培養,加工して静脈注射により投与するというものですが,この治療をしている間に,細胞の生育が十分でなかった可能性があります.今回のロニーコールマンの背中への「赤色光」の照射はこれとは全く別のアプローチではありますが,個人的には両者は関係しているのではないかと考えてしまいます.
幹細胞治療については,Flex Lewis(フレックスルイス)も肩の治療で効果があることを指摘しており,その一方で,ロニーコールマンは自身の症状が快方に向かわないことに疑問を感じ,今回の治療に踏み切ったと考えられます.
終わりに…
ロニーコールマンですが,一時期は杖や車椅子なしの姿を見せていたことから,最近,再び,これらを使って歩く様子を見て少し心配になっていました.
今回の治療によりロニーコールマンのの症状が快方に向かって欲しいですね.