ミスターオリンピアをLee Haney (リーヘイニー)に並ぶ,史上最多タイの8連覇をしたRonnie Coleman (ロニーコールマン)は,2021,2022年におけるボディビルダーの死に対して,「ボディビルは死ぬに値しない」と断言しています.
今回は,ロニーコールマンがこのように述べた動画を皆さんとシェアしたいと思います.
ロニーコールマンがボディビルは「死ぬに値しない」と述べた動画
ロニーコールマンがボディビルは「死ぬに値しない」と述べた動画は以下です.
動画の作成元は,Bradley Martyn’s Raw Talkというyoutubeチャンネルです.
今回の動画の長さは1:32:36です.
ロニーコールマンがボディビルは「死ぬに値しない」と考える
ロニーコールマンは,自身も利尿剤の使用により,脱水で死にそうになった経験から,ボディビルダーの健康を確認するために血液検査が非常に重要な役割を果たすことを示唆しています.
I don’t know what a lot of these people are dying from, a lot of times they don’t say, and a lot of stuff is rumors too. You don’t know what’s right, but I think if these people would have done it the right way, by having their blood work done and staying on top of everything, and making sure they were always 100% healthy, I don’t think they would have any problems.
この人たちの多くが何で死んでいるのか分からないし,多くの場合,彼らは言わないし,多くのことは噂にすぎません.何が正しいか分かりませんが,もしこの人たちが正しい方法で血液検査をして,全てを把握して常に100%健康であることを確認していれば何の問題もなかったと思います.
ボディビルダーは,他のスポーツの競技者と比較して健康診断を比較的頻繁に受診している印象があり,実際に,そのときに多くの選手が血液検査を行い,血液に異常がないかを確認しています.
ただ,ロニーコールマンが示唆しているのは,ボディビルダーがより頻繁に血液検査を受けるべきであるということであり,実際に,それを行っていれば,Shawn Rhoden (ショーンローデン)及びGeorge Peterson (ジョージピーターソン)の死を防ぐことができた確率は高そうです.
実際に,極限を目指すことでジョージピーターソンもショーンローデンも最終的には亡くなってしまいましたが,ロニーコールマンはボディビルについて「死ぬに値しない」と断言しています.
When you start dying, this sport is not worth dying for.
死にそうになったら、このスポーツは死ぬに値しません.
ロニーコールマンは,ミスターオリンピア 2001で利尿剤を使った水抜きを行うことで脱水症状になりましたが,実際に1ガロンの水を摂取することで脱水症状から回復したことが今回の動画の中で述べられています.すなわち,ロニーコールマンはコンテストの優勝よりも自身の健康を最優先にしたということであり,ボディビルに死ぬほどの価値を見出していないということが分かります (ただ,実際にはミスターオリンピア 2001でも優勝してしまうのが凄いところです.).
終わりに…
今回の動画の中で,もう一つ興味深いことが述べられています.
これは,一度は利尿剤の使用がコンテストで禁止になり,利尿剤を使ったことが発覚してコンテストで優勝した場合には,優勝賞金を没収されるということであり,実際に何人かの選手は利尿剤の使用により優勝賞金の没収を経験したそうです.
ただ,この対応に対して,Jay Cutler (ジェイカトラー)がクレームをつけたようで,そこから,利尿剤の検査を実施しなくなったという経緯がある様です.
以上の利尿剤の検査体制から,もし,今回のボディビルダーの死により,何らかの医学的な検査が義務付けられる場合には,クレームを受けてもそれをきちんと貫き通すことが重要になるということになりますね.