オリンピアのクラシックフィジークでは,2019年以降,Chris Bumstead (クリスバムステッド)が圧倒的な強さで君臨していますが,近年では新たな選手の台頭も見られます.
今回は,オリンピア 2022 クラシックフィジークの展望について皆さんとシェアしたいと思います.
オリンピア 2022 クラシックフィジークの出場者リスト
オリンピア 2022 クラシックフィジークの出場者リストですが,以下の通りです.
- Abdullah Wael Alrabiah (Saudi Arabia)
- Dancovea Anderson (USA)
- Georgian Andrei Birica Anghel (Romania)
- Breon Ansley (USA)
- Darwin Andres Uribe Aristizabal (Colombia)
- Woilid Baatout (France)
- Vahid Badpei (Iran)
- Anthony Barbera III (USA)
- Brady Barnes (USA)
- Adam Bomert (Poland)
- Jose Maria Mete Bueriberi (Spain)
- Chris Bumstead (Canada)
- Alex Cambronero (Costa Rica)
- Anthony Casado (Canada)
- Julian Castano (Colombia)
- Tommy Clark (USA)
- Blake Course (Canada)
- Neil Currey (UK)
- Michael Daboul (Syria)
- Camilo Diaz (Colombia)
- Carlos Dommar (USA)
- Tony Duong (USA)
- Josh Eastham (UK)
- Valeri Enchev (Bulgaria)
- Mohamed Amine Fakhfakh (Tunisia)
- Darren Farrell (Ireland)
- Logan Franklin (USA)
- Ahmed El Halawani (Egypt)
- Jeff Hallenbeck (USA)
- Patrik Herczik (Czech Republic)
- Jorge Herrera (USA)
- Christopher Hunte (USA)
- Junior Javorski (Brazil)
- Tyler Johnson (Canada)
- Fabio Junior (Brazil)
- Urs Kalecinski (Germany)
- Chen Kang (China)
- Kyrylo Khudaiev (Ukraine)
- Mehdi Larijani (USA)
- Fabian Mayr (Austria)
- Peter Molnar (Hungary)
- Courage Opara (USA)
- Jaehun Park (South Korea)
- Jonathan Pelkey (USA)
- Marcus Perry (USA)
- Valentin Petrov (Bulgaria)
- Grant Pieterse (New Zealand)
- Ali Poladvand (Iran)
- Ramon Rocha Queiroz (Brazil)
- Ruben Lopez Reyes (Spain)
- Emanuele Ricotti (Italy)
- Denis Romanov (Russia)
- Terrence Ruffin (USA)
- Marco Ruz (France)
- Jesus Rodriguez Sendra (Spain)
- Abdullah Al Sharafi (Kuwait)
- Lamar Shaw (USA)
- Mike Sommerfeld (Germany)
- Jaepil Song (South Korea)
- Mateo Vaihu (New Zealand)
- Wesley Vissers (Netherlands)
- Alexander Westermeier (Germany)
- Robert Wichman (USA)
- Lenny Wicks (USA)
- Giuseppe Zagarella (Italy)
- Gabriel Zancanelli (Brazil)
- Abdullah Wael Alrabiah (Saudi Arabia)
- Tommy Clark (USA)
- Kelvin Hinde (UK)
以上の出場者リストですが,総勢69名ですメンズフィジークよりは少ないものの流石の多さですね(日本ではメンズフィジークが圧倒的な人気ではありますが,世界的にみるとクラシックフィジークの人気も同等かそれ以上と言われています.).
以下では,注目選手についてご紹介します.
Chris Bumstead
まず,Chris Bumstead (クリスバムステッド)が挙げられます.
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クリスバムステッドは,オリンピア 2019から2021まで3連覇しており,冒頭でも述べたとおり,クラシックフィジークにおいて圧倒的な強さを誇っています.
オリンピア 2019までは,背中が上腕二頭筋が弱点と言われていましたが,近年ではそれが改善しており,サイズ,バランス,ストラクチャー,仕上がりにほとんど隙がない選手であると言えます.
そのため,コンディションが相当に悪くなければ,クリスバムステッドの優勝は揺るがないと予想できます.
Terrence Ruffin (Ruff Diesel)
次に,Ruff Dieselこと,Terrence Ruffinが挙げられます.
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Terrence Ruffinは,オリンピア 2020で2位と大躍進しましたが,オリンピア 2021でも2位に入り,クラシックフィジークでの地位を確固たるものにしつつあります.
彼は,サイズに関してはクリスバムステッドには劣るものの,その非常に優れたストラクチャー,ポージングは目を見張るものがあります.2020年は,サイズ面でかなりのハンデがあるように感じましたが,2021年はそれをかなり改善しており,2022年ではどの程度改善してクリスバムステッドに迫れるのか,または勝利することができるのかに注目です.
Breon Ansley
次に,Breon Ansleyが挙げられます.
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Breon Ansleyは,オリンピア 2017,2018のクラシックフィジークのチャンピオンです.彼は,オリンピア 2019,2020,2021で2位,3位,3位とやや成績を落としているように感じますが,その問題として,彼の身体がクラシックフィジークにアジャストできなくなっていることが挙げられます.この問題から,彼は「オリンピア 2022でクラシックフィジークが最後」との情報もあるため,彼が最後のクラシックフィジークでどれだけの成績を残すか注目です.
Urs Kalecinski
次に,Urs Kalecinskiが挙げられます.
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Urs Kalecinskiは,オリンピア 2021で4位に入賞した選手であり,とにかくコンディションがとんでもないレベルにあります.オリンピア 2021では,上位3選手と比較するとサイズ不足が顕著でしたが,2022年はそれを克服すべく取り組んでおり,それを実際に他の選手と比較するとどの様に見えるのかは注目です.
Ramon Rocha Queiroz
次に,Ramon Rocha Queirozが挙げられます.
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Ramon Rocha Queirozは,オリンピア 2021で5位に入賞した選手であり,そもそものストラクチャーがかなり素晴らしい選手です.非常にバランスが良い選手であり,前述したUrs Kalecinskiと比較すると明らかにサイズが良い選手です.
そのサイズについて,2022年も継続的に成長させており,コンディション次第では2021年以上の成績を残すこができる可能性が高いと思います.そのため,彼のコンディションには注目です.
ダークホース:Logan Franklin
ダークホースは,Logan Franklinです.
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飛躍を期待されたオリンピア 2021は残念ながら出場が叶わなかったLogan Franklinですが,やはりポージングが圧倒的に素晴らしく,コンディションも悪くない選手であることからトップ5に割って入る可能性は十分にあると思います.
終わりに…
アーノルドクラシックの結果をみると,Breon Ansleyがトップ3に入ることはかなり難しそうですが,個人的には恐らく最後のオリンピアのクラシックフィジークとなるステージでどれだけの成績を残せるのか注目です.