驚愕のフルデッドリフト!Hadi Choopan近況アップデート

Hadi Choopan デッドリフト

ミスターオリンピア 2019において,驚愕のコンディション,サイズを見せつけ初出場ながら3位に入賞したのがHadi Choopanです (「優勝したブランドンカリーよりも良かった」という人も割と多くいましたね.).

彼の場合は,アーノルドクラシックに出場するというわけではないため,現在はオフシーズンに当たります.今回は,そのオフシーズンの最中で彼が驚愕のトレーニングを見せつけていたため,それを皆さんとシェアしたいと思います!

(ちなみに,オフシーズンということもあり,トレーニングには彼のトレーナーであるハニーランボットは同席していません.恐らく,彼の母国であるイランでトレーニングをしているのだと思われるのですが,アメリカに住んでいるハニーランボットが不用意にイランに入国すると,再度入国するのが非常に面倒になるのも理由として考えられますね.)

Hadi Choopan,フルデッドリフトの動画

Hadi Choopanのフルデッドリフトの動画は以下のインスタグラムの投稿からです.

この投稿を見ると分かりますが,20 kgのシャフトに対して片側6枚の20 kgプレートを装填しているため,合計240 kgでデッドリフトを行っているということになります.それも,回数が1回だけではなく,3回も行っています (その代わり,床からの反動を使って上げてはいますが….).

今回のデッドリフトを行う際には,流石に,リストラップ及びトレーニングベルトをつけて実施していますね (彼の場合,バーベルロウにおいて100 kg前後ならば,リストラップもトレーニングベルトも装着しないで実施できるのを見たことがあるため,デッドリフトを同様の重量ならばそれらの道具なしで実施できると考えられます.) .

私の個人的な感想ですが,Big 3の中でもスクワットはかなり高重量で行う選手が多いですがベンチプレスとデッドリフトを高重量で行う選手はあまり見ない気がします.特にデッドリフトですが,パワーラック内でボトムポジションをある程度上に設定したハーフデッドリフトやかなり上めに設定したトップサイドデッドリフトが主流な気がします (フレックスルイスなんかは,トップサイドデッドリフトを結構やっていますよね.).その中で,今回の投稿で見せている様に,床引きのデッドリフトを高重量で行っているということはかなり珍しいと思います (私もぱっと考えると,ロニーコールマンしか床引きデッドリフトをかなりの高重量で行っていた選手が出てきませんね.).

それにしても,やはり,背中がかなり強いですね….

Hadi Choopanについて:ミスターオリンピア 2020に出場できるか

Hadi Choopanに関して思うことなのですが,彼は,ミスターオリンピア 2020には出場できるのでしょうか

理論的には,彼はミスターオリンピア 2019にて3位に入賞したため,自動的にオリオンピアの出場権を得ているため,問題なくミスターオリンピアに出場することができるのですが,ビザの問題で彼が出場できない可能性があります.皆さんもご存知の通り,アメリカと彼の出身地であるイランの仲は芳しくありません.そのため,彼がビザを申請してもビザが発行されないという事態は十分に発生する可能性があります (実際に,ミスターオリンピア 2018では,ビザが発行されなかったためオリンピアのステージに立つことができませんでしたし….).

その問題点を解決することは難しいため,専ら言われていることは,「Hadi Choopanが”The Rock”こと,ドウェインジョンソンが企画するミスターオリンピアをも凌ぐボディビルコンテストに出場するのではないか」ということです.ただ,実際にボディビルの世界的な人気を考えると,このコンテストも「アメリカで開催するのが普通」と考えられ,そうなるとどちらにしろ彼はアメリカに入国することは難しいため,「どちらのコンテストも出場することは難しいのでは」ということです.

2020/10/02追記:

2020年はオリンピア側が海外選手の渡航を支援することが発表されたため,出場できる可能性はかなち高まりましたね.

終わりに…

それにしても,240 kgの床引きのデッドリフトを3回行うことができるとは相当背中が強いですよね.しかも,デッドリフトのフォームもコンベンショナルスタイルであるため,すごいとしか言いようがありません.

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