オリンピア 2020にてロニーコールマン,リーヘイニーに並ぶ8度目の優勝を狙ったフィルヒースですが,残念ながら3位に終わりました.
フィルヒースについては,各方面で様々な批評がされていますが,オリンピアのヘッドジャッジであるスティーブワインバーガーがフィルヒースを批評している動画を見つけたため,皆さんとシェアしたいと思います.
ミスターオリンピア 2020の結果に対するスティーブワインバーガーのコメントの動画
ミスターオリンピア 2020の結果に対するスティーブワインバーガーのコメントの動画ですが以下になります.
冒頭では,フィルヒースに対するジャッジについて述べていますが,中盤から後半にかけてはオープンクラスのジャッジについて見解を述べています.
ミスターオリンピア 2020のフィルヒースに対するスティーブワインバーガーのコメント
ミスターオリンピア 2020のフィルヒースに対するスティーブワインバーガーのコメントですが,フィルヒースの悪かった点,良かった点について述べています.
フィルヒースの悪かった点
フィルヒースについて,インタビュアーが「オリンピア 2018と比較して改善していたか (ここでは,ミッドセクションではなく,身体全体を指しているのだと思います)」という問いについて,”NO“と即答しています.
スティーブワインバーガーがフィルヒースが芳しくなかった原因としては,以下を挙げています.
- ミッドセクションが大きく突き出ている
- 脚のサイズがなくなった
ミッドセクションが大きく突き出ている
まず,スティーブワインバーガーが述べているのは,フィルヒースのミッドセクションが突き出ているということです.
ミッドセクションについてですが,オリンピア 2020のフィルヒースのミッドセクションは芳しくありませんでした.ただ,多くの人は,彼がショーンローデンに敗れたオリンピア 2018よりは改善されていると述べているのですが,ヘッドジャッジであるスティーブワインバーガーの評価としては,依然として大きく突き出ていると酷評しています.
オリンピア 2018でフィルヒースのミッドセクションが特に芳しくなかった原因としては,彼2018年諸島に手術したヘルニアが原因と多くの人には考えています.ただ,2年経ってヘルニアの状態が相当によくなっている中で,ミッドセクションが出ているということは何か別の原因がありそうです.
脚のサイズがなくなった
次に,スティーブワインバーガーが述べているのが,フィルヒースの脚のサイズが2018年と比較してなくなったということです.
このことに関して言及している人は少なかったため,今回少し,調べてみました.
まずは,2018年のフィルヒースです.
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次に,2020年のフィルヒースです.
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両者でポージングが異なるため,いまいち,はっきりとは言えませんが,確かに外側広筋のつき方は2018年の方が良い気がします.むしろ私が気になったのは,2020年の方が2018年よりも仕上がりがソフトな感じがします.
このソフトな感じですが,バックポーズをとったときにより顕著に分かります.
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やはり,2018年の方がハードに仕上がっており,コンディションが出やすいお尻周りが2018年の方が良いです.
フィルヒースの良かった点
一方で,フィルヒースの良かった点として,ステージ上,及びステージを降りた時の立ち振る舞い (Meet the Olympiansやコンテスト終了後に行われているパーティでの立ち振る舞いでしょう)は7度のオリンピアに輝いた選手に相応しく,素晴らしいと評価しています.
スティーブワインバーガーがこの様なコメントをするということは,実際に立ち振る舞いが芳しくない選手が過去にいたということになるのですが,それは一体誰なのでしょうか?
終わりに…
以上を総合して,「フィルヒースは依然として素晴らしいが,オリンピアを獲得するまでには至らない」という評価を下しています.
オリンピア 2020で優勝したビッグラミーは,サイズとコンディションを併せ持つ怪物ですが,フィルヒースが初優勝した2011年のパッケージをもって来ることができれば,ビッグラミーと互角以上の戦いができるはずですから,フィルヒースにはぜひ頑張ってもらいたいですね.