大変興味深い動画を見つけました.
いまや世界的に大人気の競技であるメンズフィジークは,競技としての歴史は新しい競技に分類されます.そのため,競技としての進化も目覚ましいものがあるのですが,今回見つけた動画は,その変化を非常に端的に捉えたものになります.
今回は,メンズフィジークの歴史をまとめた動画を皆さんとシェアしたいと思います!
メンズフィジークの進化の歴史の動画
今回,皆さんとシェアするメンズフィジークの歴史の動画ですが,以下になります.
動画の作成元は,MEN’S PHYSIQUE UPDATEというyoutubeチャンネルになります.
このyoutubeチャンネルですが,チャンネル登録者数は2万人弱 (2020/01/12調べ)ですが,メンズフィジークのニュースだけを取り扱うという非常に面白いyoutubeチャンネルになっております.
この動画のサムネイルの破壊力が凄まじいのですが,それについては,以下で解説させていただきます.
メンズフィジーク進化の歴史
メンズフィジークの進化の歴史を語る上で,注目すべき点は,オリンピア 2013からオリンピアの競技種目になったということでしょう.したがって,メンズフィジークの歴史は,まずは,2013年以前と2013年以降で分類することができます.,
2013年以前のメンズフィジーク
まず,2013年以前のメンズフィジーク競技について,これはオリンピアの競技になる前になります.
動画の冒頭は,2010年,2012年のメンズフィジーク競技になるのですが,今の競技を知っていると,かなり違うことが分かるかと思います.
まず,2010年ですが,そもそも,パンツの長さが以下に示す様に選手によってまちまちです.
また,現在では,裸足なのですが,靴を履いている選手もいれば,ビーチサンダルの選手もおり,なんなら,靴下が履いているのが分かる選手もおります.
次に,2011年になると,パンツの長さがほぼ同様になっているのですが,依然として.靴は自由ですね.
パンツも現在の様に,比較的ぴったりした物ではなく,ダボっとしたゆとりのあるものになっています.
さらに,2012年ですが,2012年になると現在のメンズフィジークの競技に比較的近い競技を見ることができます.
ただ,パンツの形状に関しては,やはりまだばらつきがありますね.
以上がオリンピア競技になる前までのメンズフィジークになるのですが,全体的にコンディションが甘く,また,サイズも現在と比較すると小さいですね.ただ,「ビーチで一番カッコいい男を決める」というメンズフィジークのコンセプトには,現在よりも合致していたのかなという個人的な印象です.
2013年以降のメンズフィジーク
次に,2013年以降のメンズフィジーク競技について,これはオリンピアの競技になった後になります.
2013年以降のメンズフィジークは,やはり,なんと言ってもジェレミーブエンディアがGame Changerだったということができます.
それまでのメンズフィジーク競技での審判を確固としたのがジェレミーブエンディアであり,彼の初期のTテーパーシェイプがメンズフィジーク競技のジャッジの基本を構築したと言っても過言ではありません.
ジェレミーブエンディアが初優勝したのは,2014年になるのですが,やはり当時の彼はその後の彼と比較してもサイズが小さいことが言えます.
ジェレミーブエンディアは,2014年から2017年まで4連覇することになるのですが,彼がサイズアップするのに伴って,メンズフィジークでも競技者のサイズがかなり大きくなっていきます.
当初のメンズフィジーク競技では,Tテーパー,Vテーパーの選手は皆無でしたが,以上を見て分かる通り,メンズフィジークという競技が成熟するにしたがって,それらはメンズフィジークの選手にとって基本となっていきます.それに加えて,サイズが重要視される様になり,どの選手を見てもかなりのサイズを兼ね備えていることが分かります.
以上がオリンピア競技になった後のメンズフィジークになるのですが,サイズが大きく,コンディションも素晴らしく,”ボディビルディング”というイメージが非常に強いです.ただ,「ビーチで一番カッコいい男を決める」というメンズフィジークのコンセプトに,現状の競技者が合致しているのかと言われると疑問符がつきます (そもそも,ビーチでここまで筋肉が発達している人は稀有ですし,なんらかの特殊な意図を以ってトレーニングをしていないとここまでのテーパーがはっきりした肉体は作れないからです.).
終わりに…
メンズフィジークの競技としての成熟は,競技者のレベルを押上げ,観客がより楽しめる様になったことは事実ですが,当初のメンズフィジークのコンセプトからはかけ離れてしまっているのではと感じてしまいます.
今回の動画を見ていて感じたのが,メンズフィジークという競技は,当初,もっと敷居の低い競技だったのではということであり,”ボディビルディング”の側面が強くなってきている今日のメンズフィジーク競技は,敷居が高いなと感じてしまいます.