アワディブを Steve Weinvergerがジャッジ!

Blessing Awodibu アブドミナルアンドサイ

新型コロナウイルスで中止になったアーノルドクラシック 2020 in オーストラリアに出場予定だったBlessing Awodibu (アワディブ)について,IFBBプロリーグのヘッドジャッジを務めるSteve Weinvergerが審査する動画を見つけました.

今回は,この動画及び,アワディブの詳細なコンディションについて皆さんとシェアしたいと思います!

アワディブの詳細なコンディション

アワディブの詳細なコンディションについては以下の動画になります..

今回の動画ですが,アワディブとスポンサー契約を行っているRedcon1が製作している動画になります.

今回,IFBBプロリーグのヘッドジャッジを務めるSteve Weinvergerがわざわざポージングを審査している理由として,「今後のトレーニングの指針を決めるため」という様に説明していますね.プロボディビルダーの動画を見ていると分かりますが,Steve Weinvergerにポージングを見せてアドバイスをもらうというのはプロボディビル界隈では一般的であり,彼が籍を置くBev Francisのパワーハウスジムでポージングを見せるという動画を何回か見たことがあります.

今回は,新型コロナウイルスの影響でニューヨークに行くことは直接行くことができなかったため,動画越しでの審査になります.

以下では代表的なポージングをピックアップします.

アブドミナルアンドサイ

まずは,アブドミナルアンドサイです.

Blessing Awodibu アブドミナルアンドサイ

このポーズは本当に素晴らしく,ミッドセックションが際立っていますね.ただ,ミッドセクションが素晴らしい分,脚のコンディション不足が気になるところです.

ラットスプレット (バック)

次は,バックのラットスプレットです.

Blessing Awodibu バックラットスプレッド

このポージングは,広背筋の大きさが目立っていますね.広背筋の発達具合も人によって大きく異なりますが,このこう背筋の発達の仕方はフィルヒースやAkim Williamsと酷似しており非常に素晴らしいです.

ただ,お尻からハムストリングスを見るとコンディションは極まっていないことが推察されます.

サイドトライセップス

次はサイドトライセップスです.

Blessing Awodibu サイドトライセップス

上2つのポージングと比較すると,このポージングでは若干弱点が見えると思います.このポージング単独だと,大腿の大きさは際立っていますがセパレーションに欠けるのと,上腕三頭筋がトップ選手と比較するとセパレーションが欠けると思います.

それでも,ミッドセクションはしっかりコントロールされていますし,ポージングとしては完成度は高いと思います.

ダブルバイセップス (フロント)

最後はフロントのダブルバイセップスです.

Blessing Awodibu フロントダブルバイセップス

このポージングで特筆すべき点は,ミッドセクションがバキュームされていることです.オープンクラスの選手でバキュームをする選手は少ないため,非常に珍しく,また評価も高いですね.二頭筋のピークもしっかり出ていますし,完成度は高いですね.

アワディブのコンディションについてSteve Weinvergerの評価

全体を通して,Steve Weinvergerも述べていましたが,非常に素晴らしい状態であると思います.

近年,ジャッジで最重要視されている腹筋のコンディションも素晴らしく,プロデビュー前の選手とは正直思えませんね.また,特に上半身が素晴らしく,以前の記事で指摘した「背中のサイズ不足」については,このポージングを見る限りでは認められません

ただ,今回の動画を見ている限りで気になったことが2点あります.

  • ポージングをしている場所が暗めである点
  • 下半身が上半身と比べるとサイズ,コンディション不足

ポージングをしている場所が暗めである点

まず,ポージングをしている場所が暗めである点を挙げます.

ボディビルディングのポージングでは,陰影が非常に重要になるため,これを際立たせるために日焼けもしくはカラーリングを行います.すなわち,部屋が暗めのところでポージングをすると通常よりも良く見える傾向があるため,確かに今回のアワディブは素晴らしいですが,これが本番のステージでも発揮されるかは疑問が残る所です.

下半身が上半身と比べるとサイズ,コンディション不足

次に,下半身が上半身と比べるとサイズ不足である点を挙げます.

下半身も劣っているというわけではありませんが,素晴らしい上半身と比べるとどうしてもサイズ及びコンディション不足である様に見えます.特に,フロントポーズをとったときのセパレーション不足が気になりますね.

終わりに…

アワディブは私の様な素人目線でも非常に素晴らしいと感じましたが,IFBBのヘッドジャッジ目線でも完成度が高いということの様ですね.これだけ完成度が高かったため,ますます,アーノルドクラシック 2020 in オーストラリアで見られなかったことが残念だなと感じました.

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