フィルヒースを始めとして,ここ数年で最も豪華なラインナップと言われるオリンピア 2020において,優勝候補を決めるのは困難を極めますが,やはり,オリンピア 2019の覇者であるブランドンカリーはその筆頭であると感じます.
今回は,この見解について皆さんとシェアしたいと思います!
ブランドンカリーの近況について
まずブランドンカリーの近況についてですが,彼のインスタグラムにアップデートがあります.
この写真ですが,彼がトレーニングで本拠地を置いているクウェートのOxygen Gymで撮影したものであると考えられます.Oxygen Gymは,私も動画でした確認したことがないのですが,上層階に更衣室があり,その隣がプールになっており,そのプールサイドで撮影したものであると考えられます.
今回のアップデートでは,ブランドンカリーの上半身しか確認することができませんが,それでも非常に調子が良さそうなことが伺えますね.なんといっても,オフシーズンでも,”バブルガット”と言われるミッドセクション周りのコンディションが著しく崩れるということもなく,非常に素晴らしいですね.
この写真ではそこまで目立ちませんが,実際に他の写真を見ると,腕周りの充実度が非常に目を見張るものがあり,オリンピア 2019での初優勝から順調に進化を遂げているという印象です.
なぜ,ブランドンカリーを”推す”のか
フィルヒースがオリンピア 2020の参戦を決め,多くの人は,フィルヒースの優勝が堅いと主張しています.
フィルヒースは連覇を重ねるごとにミッドセクション周りを含め,ストラクチャーが崩れていったということが多くの方に指摘されていますが,実際,それでも彼が2011年から2017年までに7連覇をしたという事実は,彼がそれでもピークを大きく外さないということです.実際に,現代のボディービルダーをあまり評価していないロニーコールマンでさえ,「フィルヒースは例外で90年代でも同等に戦える」と評したことから彼の強さはやはり頭一つ抜けています.
ただ,実際はどうなんでしょうか.以下の動画で述べられている通り,フィルヒースの”バブルガット”はオリンピア 2020のから時間のある現状でもかなり気になります (2020/08/11).
これだけ,バブルガットが気になっても,恐らくフィルヒースならば本番までにある程度まで仕上げてくることには間違いありません.ただ,彼が2018年にショーンローデンに敗れたのは,このバブルガットが原因であり,オリンピアのヘッドジャッジであるSteve Weinvergerを始めとする審査員にもそれが印象に残っているはずです.そのため,現状でこのバブルガットは,彼が8連覇を目指す上で大きな障壁になると考えます.
一方で,多くの人にとって批判の的となっているブランドンカリーはどうでしょうか.彼は,オフシーズンでもミッドセクション周りもしっかりとコントロールされており,順調に進化の軌跡を辿っています.確かに,フィルヒースが初優勝した2011年並みのコンディションを発揮された場合,勝つことは非常に困難ですが,それでも現状では抜群にコンディションが良く,やはりブランドンカリーは優勝候補筆頭なのではないかと考えています.
終わりに…
やはり,昨年の優勝者というだけあり,ブランドンカリーの状態は非常によく,優勝候補の一人であると感じました.
この他には,ミスターオリンピア 2020でオープンクラスに参戦するフレックスルイスが体重を245 lbs ( = 約111 kg)まで増量したという情報もあり,今からミスターオリンピア 2020が楽しみでなりません!