マスターズオリンピア,11年の時を経て2023年8月に開催

マスターズオリンピア

往年のレジェンドの参加が期待されているマスターズオリンピアについて,2023年に復活することがアナウンスされていましたが,正式に,2023年8月に開催されることが決定した様です.

今回は,この情報を皆さんとシェアしたいと思います.

マスターズオリンピアとは

マスターズオリンピアは,1994年にJoe Weideによって創設された高年齢の選手のための世界大会という位置付けでした.

1994年に創設されてから,2003年まで継続的に行われましたが,それから2012年まで行われず,今回開催が2023年に決定するまで再び10年近く開催されていませんでした.

当時のマスターズオリンピアは,以前は40歳以上ならば出場でき,それもあって最後に行われた2012年大会の優勝者はDextor Jackson (デキスタージャクソン)でした.

マスターズオリンピア,2023年8月に開催へ

今回,マスターズオリンピアが2023年8月に開催されるという情報ですが,以下のインスタグラムの情報によります.

 

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今回の投稿では,かなり具体的な内容まで公開されています.

開催場所はルーマニアのBTArena

オリンピアの開催場所として一番有名なのは,ネバダ州ラスベガスのOrleans Hotelですが,今回の開催場所は,ルーマニアのCluj NapocaにあるBTArenaという場所です.

今回,どのような経緯でこの場所が選定されたのかは不明ですが,個人的には往年のレジェンドが出場するならば,Orleans Hotelでの開催がベストだったのではないかと考えてしまいます.

カテゴリは全ての部門

マスターズオリンピアでは,現在,オリンピアのカテゴリとなっているすべてのカテゴリでコンテストを開催予定の様です.

ただ,カテゴリによって年齢要件が異なる様です.

ウェルネス,ビキニ,フィットネス,メンズフィジーク,メンズクラシックフィジーク,ウィメンズフィジーク,フィギュアは40歳以上,男子ボディビル,212,女子ボディビルは45歳以上です.

なぜ年齢を区別しているかは不明ではありますが,こうしてみると,年齢制限はかなり甘いということが言えます.

マスターズオリンピアの懸念点

今回,マスターズオリンピアが11年振りに戻ってくるということですが,懸念点はいくつかあります.

年齢制限の問題

ボディビィメイキング競技は,他のスポーツとは異なり,若い選手が必ずしも有利とは限らなという不思議な側面があります.

実際に,特にボディビルディングでは選手の高齢化が顕著であり,例えば,212 lbsクラスのトップ選手の一人であるKamal Elgargniは2022年段階でバリバリの現役ですが,年齢は2022年時点で51歳です.

現状の出場要件ならば,彼も出場できるということになりますが,マスターズオリンピアで現役選手が出場すると,明らかにパワーバランスがおかしくなってしまうため,「どうなんだろう」と思ってしまうところではあります.

出場選手の問題

マスターズオリンピアですが,著名な選手の多くが出場を固辞しています.

現状,Jay Cutler (ジェイカトラー),Branch Warren (ブランチウォーレン)は出場しないことを宣言しており,現役引退後も素晴らしい身体を維持している彼らが出場しないのは正直残念ではあります.

 

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著名な選手で「出場しない」ということを宣言する選手がまだまだ多くいそうな気がしており,それを考えると,マスターズオリンピアの興行的な側面を考えると「どうなんだろう」と思ってしまいます.そもそも,往年の名選手の多くが出場するからこそ興行的に成り立つため開催を決断したと考えられますが,彼らが出場しないとなると盛り上がりに大きく欠ける気がしてしまいます.

終わりに…

今回のオリンピア側の投稿に「Pictures of the athletes’ actual shape」というものがあるため,恐らく,基本的には年齢要件を満たしていれば誰でも応募はできますが,身体の状態を見て出場できる選手を決めるということになっているだろうと推察されます.

ただ,個人的には,やはり気になるのは年齢要件であり,もう少し厳しくても良かったのではないかと感じています.

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