当ブログで,クラシックフィジークの選手にも関わらず,スクワットがハイボリュームすぎる選手として紹介したのがクリスバムステッドです.
2017,2018年のオリンピアにおいて2年連続でBreon Ansleyに敗れての2位であり,「今年こそは!」という周りの注目と自身のモチベーションがあったと考えられますが,まさかのハムストリングスを切ったという情報が入ってきました.
今回は,クリスバムステッドの状況についてシェアさせて頂きます!
クリスバムステッド,ハムストリングス負傷の情報
クリスバムステッドがハムストリングスを負傷したという情報は以下の動画からです.
動画で語っていたのは以下になります.
- 怪我をしたのは2019 8/12以前
- デッドリフト中 (5セット目)
- 高重量は扱っていない
- ウォームアップはしっかり行っていた
どうやら,左右の臀部のバランスが崩れていた様で,それにより,右側の臀部に負荷がかかっており,それによりデッドリフト中にハムストリングスが切れてしまった様です.
また,オリンピアというコンテストが間近に迫っている中,摂取カロリーの制限をしていたこともあり,それが怪我につながってしまったことは否めません.
クリスバムステッドの怪我の状態は
以下がクリスバムステッドのハムストリングスの怪我の状態になります.
腫れてますね….めちゃくちゃ痛そうです….
怪我に対しては,摂取サプリの構成を変えるなどの薬学的なアプローチ,および,医者による超音波の照射などの外科的なアプローチの両方を行っている様です.
ハムストリングスを切って,脚はかなりの痛みがあると思いますが,それにも関わらず,動画の中盤では脚のトレーニングを行っています.「ニースリーブをアンカーにして,ハムストリングスに負荷がかからない様にする」と言っていますが,それでも痛みはあると思います.肝心のハムストリンスのトレーニングは,軽い重量でレップ数を多くするという方法をとる様ですが,それでもかなり傷むでしょう….
(余談ですが,この「ニースリーブをアンカーにする」という方法について,ニースリーブもしくはニーラップを使っている人なら良くわかる表現だと思います.)
クリスバムステッド,ハムストリングスの怪我のポージングへの影響は
以前,Breon Ansleyの現状のコンディションを紹介したとき,比較でクリスバムステッドのポージングを探していたのですが,そのとき,確かに臀部からハムストリングスの仕上がりが芳しくないなとは感じていました (まさか,それがハムストリングスの怪我が影響しているとは…).
以下がクリスバムステッドになります.
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比較のために,以下がBreon Ansleyになります.
こうしてみると,Breon Ansleyと比較するとクリスバムステッドの臀部からハムストリングスにかけての仕上がりが良くないことがわかります.
ポージングでは,怪我した脚とは逆の脚ですが,右足のハムストリングスが十分にトレーニングできないということから,左右のバランスを考慮して左も十分に仕上げることができていないという状況なのだと考えられます (レッグカールなど,高重量でやる場合にはどうしても左右一緒にやるのが効果的ですし,クリスバムステッドのトレーニングを見ている当たり,彼もその様なトレーニングをしたいはずです).
終わりに…
やはり,栄養を制限していると怪我は起きてしまうものですね…
下半身の裏側は正直,Breonに勝つのは難しそうですが,それでもそれ以外の部位では,両者はかなり肉薄していると思います.
クリスバムステッドには,最後の瞬間まで諦めないでステージに立って欲しいと思っています.
2019/12/31 追記:
クリスバムステッドですが,2019年のオリンピアでBreon Ansleyを破りました.Breon Ansleyとクリスバムステッドの点差は僅か1点でしたが,クリスバムステッドがハムストリングスを切っていたのにも関わらず,2017,2018年王者のBreon Ansleyを退けたのは凄すぎます!