IFBBプロリーグの三大コンテストであるArnold Classic (=アーノルドクラシック) 2023 in コロンバスオハイオが行われ，オープンクラスボディビルディングでSamson Daudaが初優勝しました．
今回は，アーノルドクラシック 2023 in USA オープンクラスボディビルディングの結果を皆さんとシェアしたいと思います！
アーノルドクラシック 2023 in USA オープンクラスボディビルディング結果
アーノルドクラシック 2023 in USAのオープンクラスボディビルディングの結果ですが以下の通りです．
- 1位：Samson Dauda
- 2位：Nick Walker
- 3位：Andrew Jacked
- 4位：Big Ramy
- 5位：Shaun Clarida
- 6位：Akim Williams
1位：Samson Dauda
優勝は，Samson Daudaでした．
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Samson Daudaは，ミスターオリンピア 2022で6位に入り，大躍進した選手ですが，勢いそのままでアーノルドクラシック 2023を制しました．
今回のSamson Daudaですが，コンディションはアーノルドクラシックに引き続きかなり良かったです．このコンディションの良さですが，Samson Daudaの最大の特長であるプロポーションの良さと相まって非常に素晴らしかったです．
サイズに関しても，「マスモンスター」と形容される選手と比較すると物足りない部分もありましたが，下半身の筋肉のつき方を筆頭に，そこまで問題ないレベルでした（むしろ，彼のプロポーションの良さを最大限に出すならば，今回のサイズ感はベストと言っても良かったと思います．）．
2位：Nick Walker
2位は，Nick Walkerでした．
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今回のNick Walkerの順位ですが，恐らくかなり議論がなされると思います．
今回のNick Walkerですが，相変わらずのコンディション，仕上がりでしたが，これまでのNick Walkerと同様に好き嫌いが分かれる仕上がりでした（ミスターオリンピア 2022のときと比較するとコンディションはやや悪かったですが，劇的に悪かったわけではなかったと思います．）．
Nick Walkerは，そもそもプロポーションが美しくない選手ではありますが，コンディション，サイズが非常に素晴らしい選手であり，そこで勝負する選手です．今回のジャッジは，3位に後述するAndrew Jackedが入っていることから推察される通り，プロポーションを重視する傾向があったため，今回，彼は2位になったと思います．
彼は，アーノルドクラシック 2023に向けて，ふくらはぎの静脈瘤を改善するなどの施策をしており，身体を少しでも美しくするために工夫を重ねてきました．今回の結果を踏まえて，彼がプロポーションを改善できることはできるだけのことをする必要が明らかとなり，今後，どのような対応をするのか非常に気になるところです．
3位：Andrew Jacked
3位は，Andrew Jackedでした．
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Andrew Jackedですが，ミスターオリンピア 2022からさらにサイズアップしてきた印象が強かったです．これは，彼が新たにコーチを招聘したこととも無関係ではないと思います．
彼は，優勝したSamson Daudaと同様に，プロポーションの良さで勝負する選手であり，アーノルドクラシック 2023でもその美しさは際立っていました（彼の身長が高いというのも要因の1つだと思います）．
優勝したSamson Daudaとかなり近い身体ではあったものの両者で差がついてしまった原因は，コンディションにあると思います．特に，下半身を比較すると，正面から見たときの大腿四頭筋のカットの入り方が上位2選手と比較するといまいちであり，それが結果につながったと思います．
それでも，ミスターオリンピア 2022では破れたBig Ramyに勝利するなど，ミスターオリンピア 2023も非常に注目の選手であると思います．
4位：Big Ramy
4位は，Big Ramy (ビッグラミー)でした．
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アーノルドクラシック 2023のビッグラミーですが，悪くはありませんでしたが，抜群に良いわけでもありませんでした．
ミスターオリンピア 2020，2021の覇者である彼ですが，ミスターオリンピア 2022では再び大きくコンディションを崩し，その状態が今回のコンテストでも見られてしまった感じです．サイズは抜群に良く，コンディションも決して悪くないのですが，やはり，身体の水っぽさ，筋肉のセパレーションのなさが少し顕著であると思いました．
ミスターオリンピア 2022の調整の失敗は，彼の水抜きの調整に起因しているという話ではありましたが，今回もそこまで成功している感じはしませんでした．これを考えると，ミスターオリンピア 2022から顕著な彼のコンディションの悪さは，そもそもの彼の衰えのような感じもし，そうなると，彼の現役続行は暗雲が立ち込めているのではないかと思いました．
5位：Shaun Clarida
5位は，Shaun Claridaでした．
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212 lbsクラスで絶対的な強さを誇りつつあるShaun Claridaはオープンクラスのトップ選手と勝負することは初めてでしたが，互角以上の戦いを魅せました．
今回の結果は，オープンクラスで彼が戦う上で，コンディションだけではなく，間違いなくサイズが必要であるということを示しており，非常に興味深い結果だったと思います．Shaun Claridaは間違いなく素晴ら強い選手ではありますが，やはり，オープンクラスのトップ選手と比較するとサイズで見劣りし，彼がオープンクラスで戦うにはやはりかなり高い壁があると思いました．
また，そもそもShaun Claridaが，2位だったNick Walkerと同様に，プロポーションが良い選手ではないことから，それが今回の結果につながった可能性はあります．
終わりに…
今回のアーノルドクラシック 2023 in コロンバスオハイオは，「アーノルド」の名前を関することから，アーノルドシュワルツェネッガーが重視するプロポーションの良さを重視したのかなというように感じました．
ただ，Samson Daudaは間違いなく良く，彼はミスターオリンピア 2023でも台風の目となり得ますね．
