ヨーロッパの一大コンテストの1つであるEmpro Classic Pro 2024の出場者が出揃いました.
今回は,Empro Classic Pro 2024のオープンクラスボディビルディングの出場者の情報を皆さんとシェアしたいと思います!
Empro Classic Pro 2024出場者リスト
Empro Classic Pro 2024のオープンクラスボディビルディングの出場者リストは以下の通りです.
- William Bonac
- Kuba Cielen
- Stanimir Etov
- Sasan Heirati
- Anthony Jehl
- Pawel Kowalski
- Michal Krizo
- Pablo Llopis Munoz
- Morteza Mashayekhkordkola
- Reece McDonald
- Justin Musiol
- Pascal Schlegel
- Behrooz Tabani
- Dan Thomas
- Samir Troudi
William Bonac
まずは,William Bonac(ウィリアムボナック)です.
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ウィリアムボナックは久しぶりのコンテスト復帰です.
ウィリアムボナックですが,ミスターオリンピア 2017,2018,2019,2020,2021では3位,4位,2位,5位,6位と非常に安定した成績を残していましたが,ミスターオリンピア 2022では9位,アーノルドクラシック 2023では7位と近年では成績を落としていました.この最大の理由は,骨格に対して筋肉が過剰に付きすぎていることでストラクチャーが崩れているということが指摘されていました.
実際に,彼が212 lbsから転向した当時から比較すると,ミッドセクションの肥大がかなり気になっていました.彼は,そもそも,サイズで勝負する選手ではないのですが,やはりオープンクラスの選手と戦うためにサイズアップを余儀なくされており,これにより,彼本来の良さであるコンディションの良さが中々際立たなくなっていました.
この問題に対して,丸々一年を全休にすることでどれだけ改善しているかは非常に注目です(コンテスト前に,SNSに上がっている動画などを確認する限りでは,状態は悪くなさそうなのでかなり注目ですね.).
Michal Krizo
次に,Michal Krizoです.
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Michal Krizoは,「IFBBエリートプロ」として圧倒的な成績を残していた選手であり,2022年にIFBBプロに転向し,ミスターオリンピア 2022,2023で12位,7位と着実にステップアップしている選手です.
IFBBエリートプロの当時から,サイズに定評がある選手で,圧倒的な大腿四頭筋の強さ,上腕の強さなど,IFBBプロに転向した当初からその部分は互角以上の戦いをしていました.また,課題とされていた背中について,2022年から2023年にかけてかなり改善されており,凹凸感は非常に目立つようになっていました.
一方で,依然としてコンディショニングに関して課題があるというのが率直な意見です.身体全体がサイズアップしていることから,それにともなってウエストも肥大気味であり,近年のミッドセクションを重要視するジャッジからすると,中々難しい仕上がりなのではないか思います.
ウィリアムボナックと比較すると,骨格がそもそも大きいため,サイズアップをしてもストラクチャーが大きく崩れる選手ではありません.ですが,コンディショニングを改善しないと,今回のEmpro Classic Pro 2024ではトップ3に入る可能性が非常に高いものの,ミスターオリンピアでトップ5に入るのは中々難しいと思います.
終わりに…
今回のEmpro Classic Pro 2024は,間違いなく,ウィリアムボナックとMichal Krizoを中心にコンテストが展開されると考えられます.
ウィリアムボナックは,40歳を超えてはいますが,ボディビルディングは年齢を重ねると仕上がりが改善するということも大いにあるため,今回のコンテストの結果次第では,再び,ミスターオリンピアでも好成績を収めるようになる可能性もあります.
Michal Krizoは,恐らく,サイズを重視した仕上がりでコンテストに臨むと考えられますが,その仕上がりでコンテストをどこまで支配できるのかは注目です.