2019年のオリンピアの出場者が正式に決定した模様です.
今回は,各カテゴリーの出場者および注目選手を見てみましょう.
オリンピア 2019 オープンクラス
オープンクラスの出場者は以下になります.
- William Bonac
- Maxx Charles
- Hadi Choopan
- Brandon Curry
- Nathan De Asha
- Jonathan DeLaRosa
- Clarence De Vis
- Phil heath
- Dexter Jackson
- Steve Kuclo
- Josh Lenartowicz
- Michael Lockett
- Patrick Moore
- Juan Morel
- Lukas Osladil
- Shawn Rhoden
- Luke Sandoe
- Mohamed Shaaban
- Akim Williams
- Roelly Winklaar
この他に,どうやらCedric Mcmillanがスペシャルインバイトを受け取っている様ですが,オリンピア直前ということもあり,出場するかは不透明の様です.そもそも,毎年の様にKai Greeneがスペシャルインバイトを受け取っている様ですが,彼が毎年出場を拒否しているため,この様な状況になっています.
Hadi Choopan
Hadi Choopanですが,本来212ポンドクラスの選手のはずなのにオープンクラスのクオリファイも勝ち取った様です.先月行われたバンクーバープロにて,圧倒的なコンディションで他のオープンクラスの選手を破った彼ですが,彼の出場もまた不透明です.彼はイランの選手のため,アメリカとイランの政治的な問題により,昨年はビザを取得することができず,今年もそうなる可能性がある様です.
2020/01/12追記:
212ポンドクラスに出場が噂されていたHadi Choopanは結局はオープンクラスでの参戦となりましたね.
ウィリアムボナック
今年のアーノルドクラシックオーストラリアの覇者であるウィリアムボナックですが,先月,電撃的にコーチであるNeil Hillを解任しました.主な理由としては,インセンティブの金額が問題ということでしたが,実際はどういう問題があったかは2人の問題なので謎のままです.この問題で,ウィリアムボナックとNeill Heillはソーシャルメディア上で激しい口論をしています.そのため,現在は恐らく彼はコーチがいないということになると思われます (間違ってたらすいません).
コーチがいないことで大きな問題となるのは,試合直前の調整であるため,ウィリアムボナックがいつものコンディションを発揮できるかは少々疑問が残ります.
ブランドンカリー
今年のアーノルドクラシックコロンバスオハイオの覇者であるブランドンカリーですが,調整は極めて順調の様ですね.
彼の課題部位である,脚をアーノルドクラシックからさらに改善していた場合,オリンピアの初優勝はかなりと近づくのではないでしょうか.
デキスタージャクソン
“The Brade”こと,デキスタージャクソンですが,先日行われたタンパプロにて優勝し,調子は良さそうです.昨年までの話だと,今年のオリンピアで引退するのではという話があったのですが,彼がタンパプロの優勝インタビューでそれを否定しているので,その動向に注目です.今年で50歳の様ですが,彼のカミソリとも例えられるコンディションを見られるか楽しみですね.
ローリーウィンクラー
規格外のサイズと言えば,ビッグラミーかローリーウィンクラーですが,今年のオリンピアではビッグラミーが不在とのこともあり,ローリーウィンクラーのサイズが際立っています.特に,2019年オリンピアバージョンのローリーウィンクラーのサイズは,ビッグラミーを超えているのではという声もあり,初優勝に期待がかかります.
彼の課題はやはりコンディションでしょう.彼が昨年以上のコンデションを整えることができれば,彼の優勝は間違いないでしょう.
特記事項
フィルヒース
昨年,ショーンローデンの前に敗れたれたフィルヒースですが,今年は出場しないとの見方が一般的です.
ただ,コンディションを整えればすぐにでも優勝を取り戻せる身体の状態であるため,本当に出場するのかしないのかは本番までわかりません.
ショーンローデン
ショーンローデンですが,以前の記事でお伝えした処罰がまだ確定していないことから彼の出場も不透明です.
トレーニングは再開しているという情報は掴んでいるのですが,果たして本当に出場するのか疑問が残ります.
オリンピア 2019 212ポンドクラス
212ポンドクラスの出場者は以下になります.
- Noel Adame
- Mahmood Al Durrah
- Sami Al Haddad
- Ahmad Ashkanani
- Kokeny Bela
- Steve Benthin
- Hadi Choopan
- Shaun Clarida
- Eduardo Correa Da Silva
- Lloyd Dollar
- Kamal Elgargni
- Angel Calderon Frias
- Fahad Zaid Hazzizi
- David Henry
- John Jewett
- Oleh Kryvyi
- James Lewis
- Derek Lunsford
- Aaron Polites
- Adolphus Quoida
- Jose Raymond
- Tomas Tabiciar
- Zane Watson
- Hidetada Yamagishi
今年の212ポンドクラスでは,絶対王者であるフレックスルイスが出場しないことが決定しているため,誰が優勝するのか注目が集まっています.
Ahmad Ashkanani
2017年のオリンピアでは2位,2018年のオリンピアでは4位と非常に実力のある選手です.
中東勢特有のバルキーな身体が持ち味ですが,サイズを比較すると,やはり昨年敗れたDerek Lunsfordに軍配が上がるためコンディションがキーとなりそうです.
Derek Lunsford
昨年の212ポンドクラスで2位だったのがDerek Lunsfordです.なんと,彼は1993年生まれで今年で26歳と非常に若く,才能豊かな選手です.
若干,26歳でこのサイズとは正直凄すぎます.特にこのアングルだと脚周り,そして212ポンドという,ある程度サイズのあるクラスにも関わらず,バキュームポーズをとれていることからミッドセクションもしっかりとコントロールできています.
このコンディションを見ると,順当にいけば,オリンピアは十分に狙えると考えられます.
Kamal Elgargni
2018年にアーノルドクラシックコロンバスオハイオで優勝し,オリンピアでは3位だったKamal Elgargni.
このサイズ感は,昨年で引退したJose Raymondを彷彿させます.46歳という年齢でこのサイズ感は非常に素晴らしいですね.
山岸秀匡
今年のダラスプロで鮮烈なカムバックを果たした山岸選手.彼の圧倒的なコンディションには疑いがありません.
課題はやはり背中でしょうか.本番に向けて,ミロスがどの様なチューニングをかけていくのか注目です.
オリンピア 2019 クラシックフィジーク
クラシックフィジークの出場者は以下になります.
- Ahmad Ahmad
- Abdulla Al-Sairafi
- Dancovea Anderson
- Henri-Pierre Ano
- Breon Ansley
- Woilid Baatout
- Piotr Borecki
- Chris Bumstead
- Alex Cambronero
- Khaled Chikhaoui
- Marvin Cornejo
- Stan de Longeaux
- Grego Suewendley Francisca
- Jonathan Hambrick
- Antwane Hamlett
- Danny Hester
- David Hoffman
- Chen Kang
- Kirill Khudaiev
- Seonghwan Kim
- Steve Laureus
- Abner Logan
- Fabio Lopes
- Jason Lowe
- Rylon McDuell-Batiste
- Stan McQuay
- Ro’Vonte Moody
- Courage Opara
- Keone Pearson
- George Peterson
- Panexce Pierre
- Jordan Plantiko
- Arash Rahbar
- Damion Ricketts
- Hany Saeed
- Christopher White
- Dani Younan
- Giuseppe Christian Zagarella
Breon Ansley
2017年,2018年のオリンピア覇者であるBreon Ansley.今年は3連覇を果たせるか注目が集まります.
現状,2連覇を果たしているBreon Ansleyですが,いずれも2位のクリスバムステッドと非常に僅差であったため盤石とは言えません.
クリスバムステッド
2017,2018年のオリンピアではBreon Ansleyに敗れ2位だったクリスバムステッドですが,今年は雪辱を果たせるのでしょうか.
今年の初めに,腰の手術をしたそうなのですが,その影響は感じられないと言って差し支えないでしょう.2大会連続で2位ということから今年にかける想いも強いはずです.
オリンピア 2019 メンズフィジーク
メンズフィジークの出場者一覧は以下になります.
- Dean Balabis
- Yasser Fernando Chala Blandon
- George Brown
- Jeremy Buendia
- Bhuwan Chauhan
- Julian Colley
- Carlos DeOliveira
- Raymont Edmonds
- Andre Ferguson
- Xavisus Gayden
- Anthony Gilkes
- Brandon Hendrickson
- Kyron Holden
- Ahmed Abdul Jalil
- Ondrej Kmostak
- Joseph Lee
- Corey Morris
- Carl Presendieu
- Ramses Rams
- Arya Saffaie
- Akeem Scott
- Suruqah Shabazz
- Ryan Terry
- Kimani Victor
- Anthony Woods
ジェレミーブエンディアは,昨年,クラシックフィジーク競技から引退を発表しているため今年は出場しません.
Raymont Edomonds
2018年のオリンピアでは2位だったのがRaymont Edmonds.
昨年のオリンピアでは,Brandon Hendricksonと僅差だったため,今年はどちらに軍配があがるか注目ですね.
Brandon Hendrickson
2018年のオリンピアで悲願の初優勝を果たしたBrandon Hendrickson.
昨年のコンディションを再現することができれば2連覇が見えてくるはず.ただ,Jeremyがいなくなった今,個々の実力は拮抗しているためどうなるか注目が集まります.
Ryan Terry
2018年のオリンピアでは3位だったRyan Terry.
今年の初めに,臀部の手術をしたということもあり,調整の遅れを心配しておりましたが,この写真を見る限り,大丈夫そうですね.昨年よりもバルクアップをしていれば,十分に初優勝を狙える選手です.
Andre Ferguson
2018年のオリンピアでは5位,2019年のアーノルドクラシックコロンバスオハイオで優勝したのがAndre Ferguson.
彼の特徴といえば.やはり背中ではないでしょうか.V字を通り越して,もはやT字とも形容することができます.シェイプが似ているBrandon Hendricksonと比較すると,やはりバルクが劣るため,そこはコンディションで勝負となるかと思います.
終わりに…
毎年,ある程度注目選手を絞ってはいるつもりですが,それでも毎年,新しい選手が出てくるのがオリンピアの面白さでもあります.
2019年のオリンピアは9/12-15です!