オリンピア 2019のチャンピオンであるBrandon Curry (ブランドンカリー)の弱点は,以前から脚にあると 言われており,2020年も弱点克服に向けて集中的にトレーニングをしてきた様ですが,オリンピア 2020ではBig Ramy (ビッグラミー)に敗れてしまいました.
オリンピア 2020では,2位に終わったブランドンカリーですが,その脚の弱さは6位になったAkim Williamsにも劣ると言われており (そもそも,Akim Williamsは脚がかなり強いですが….),2020年シーズンに続いて,2021年も彼の課題は脚になり,弱点克服のために懸命にトレーニングに励んでいる様です.
今回は,ブランドンカリーの近況について皆さんとシェアしたいと思います!
ブランドンカリーの近況について
ブランドンカリーの近況ですが,彼のコーチであるAbdullah Al Otaibiのインスタグラムの投稿で知ることができます.
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撮影している場所ですが,ブランドンカリーがオリンピア近くになると良く撮影を行っているお馴染みの場所であり,彼の背後にプールがあることを考えると,これはクウェートのOxygen Gymの更衣室の隣にあるプールでしょうね.
この投稿がされた時点で考えると,オリンピア 2021まで約8週間になるのですが,この投稿を見る限りでは相当仕上がっているという印象ですね.相変わらず,ウエストラインは細いですし,一番コンディションが出やすいとされている尻からハムストリングスは,まだストリエーションが出る様なコンディションではないものの,筋肉のつき方が素晴らしく,これでコンディションを上げたらとんでもないことになりそうです.
ブランドンカリーの脚は改善しているのか
今回の投稿で最大の問題となるのが,「ブランドンカリーの脚は改善しているのか」という疑問ですが,正直そこまで改善していないのではと考えてしまいます.
まず,オリンピア 2020のブランドンカリーですが,以下の様になっています.
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この投稿と,先出した投稿の後半の方でほぼ同様のポージングをしているのですが,確かにフロントポーズだけ見ると,2021年ver.の方が,外側広筋の広がりを確認することができて脚が進化している様に見えます.ただ,これは,脚の開き方で調整ができてしまうことから,正直断定するのは難しいです.
オリンピア 2020で特に指摘された彼の課題ですが,フロントダブルバイセップスや,バックダブルバイセップスを取った時に,他の選手と比較して明らかに脚のサイズが劣るというものであり,今回の調整により,正面から見たときの脚のサイズというのは改善していることがわかります.
ただ,冒頭でのバックポーズを取った時ですが,正直,2020年のときから大きな進化しているようには思えません.参考のために,2019年の彼のバックポーズと今回のバックポーズを比較した投稿があったため,掲載します.
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こうしてみると,2019年から2020年にかけて,バックポーズを取ったときの脚の大きさがあまり変わっていないことがわかり,となると,そもそも,正面ポーズで見えた大腿四頭筋の充実具合というのはポージングの改善に由来しているものなのではと考えてしまいます.
ただ,ブランドンカリーの上半身はやはり良い
以上,ブランドンカリーの脚はいまいち改善しているのか分からなかったわけですが,それでも,やはり,上半身は素晴らしいんですよね.
ブランドンカリーの長所というのは,ウエストラインが抜群に細いのにも関わらず,上半身がかなり強いということになるのですが,前述した通り,今回の投稿でもそれが伺えます.オリンピアの時はカラーリングがかなり強く入っているため,特に背中に関しては,ここまで僧帽筋が良いとは思っていなかったのですが,改めて,明るいところでブランドンカリーの背中を見ると本当に良く発達していることがわかります.
フロントポーズを見ても,しっかりとミッドセクションはコントロールされていますし,特に腕に関しては前腕が発達してきていることもあり,かなり太く見えます.
こうしてみると,上半身は本当に弱点が少なく,問題はやはり,下半身になるということですね.
終わりに…
オリンピア 2020にて,特に脚のサイズに関して,ビッグラミーとブランドンカリーの脚のサイズの差は非常に顕著だったこともあり,ブランドンカリーの脚が改善していたとしても,彼の脚に追いつくのには (そもそも,骨格的に追いつくのかわかりませんが….)あと数年かかるかもしれませんね.