2021年のオリンピアの後,Milos Sarcev (ミロス)をコーチとして迎え,大きく躍進したRegan Grimesは,アーノルドクラシック 2022 in コロンバスオハイオに出場予定であり,ビッグネームの中でどれだけ結果を残せるか注目が集まっています.
今回,Regan Grimesが,アーノルドクラシック 2022 in コロンバスオハイオに向けて披露した脚トレについて皆さんとシェアしたいと思います.
Regan Grimes,170 kgのフロントスクワット
今回,Regan Grimesが披露した脚トレはフロントスクワットであり,その重量は140 kgとなります.
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Regan Grimesは活動拠点をラスベガスに移したという情報を何かで読んだ記憶があるため,今回,彼がトレーニングを行っているのはおそらく,パワーハウスジム ラスベガスになるでしょう.
今回の投稿で彼が述べている通り,最初の動画は375 lbs (=約170 kg)で実施しており,2つ目の動画では315 lbs (=約143 kg)で実施しています (170 kgのセットにおいて,動画の中では,プレートの枚数を正確には把握できませんが,おそらく,20 kgプレートの外側に15 kgプレートが付いていると考えられます.).今回の動画から,170 kgで8回,143 kgで10回実施しており,170 kgではしっかりと一回一回実施しているのに対して,140 kgはややテンポ重視で行っている印象があります.
実施する前に,Regan Grimesは大汗をかいていることから,これが脚トレの後半に当たる種目であることは確かなのですが,これをジャイアントセットで実施しているのかどうかというのはいまいちはっきりしません (ミロスのトレーニングといえば,やはりジャイアントセットであり,彼の脚のジャイアントセットのトレーニングでは,基本的にスクワットなどは結構後半に持ってくるのを見たことがあるため,ストレートセット法ではない可能性があります.).
通常のスクワットで170 kgだと,IFBBプロとしてはそこまで強くない印象ですが,フロントスクワットで170 kgとなると話は別であり,かなり足が強いという様な印象を受けます.
Regan Grimes,更なる進化なるか
今回,170 kgフロントスクワットを披露したRegan Grimesですが,そもそも,彼は脚が元々かなり強い選手ですので,170 kgでフロントスクワットを実施していてもそこまで不思議ではありません.
そんな彼の最大の課題は,サイズ感であり,特に上半身の厚みはトップ選手と比較するとまだまだ改善の余地があるのではないかと言われています.
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彼のコーチがミロスになってから,抜群に見栄えが良くなりましたが,その要因はミロスがコンディション作りに注力したからであり,それにより,彼の元々のプロポーションの良さが非常に良く目立つ様になり,これにより,トップ選手が出場するコンテストでも互角以上の戦いができる様になりました.
一方,サイズというのは一朝一夕で改善する様なものではなく,ミロスがコーチングを行ったからといって,2021年の下半期で格別サイズアップをしたということではありません.そのため,彼の課題というのは引き続きサイズであり,これに関しては,上に示した写真からも明らかでしょう.
ただ,改めてこのプロポーションの良さというのは,オープンクラスボディビルディングでは中々いないタイプの選手であるため,これでサイズをつけることができればオリンピアでトップ10に入るにの現実的な話になってくるのは確かだと思います.
終わりに…
大腿四頭筋のエクササイズとしては,スクワットよりもフロントスクワットの方が効果的であると言われる一方,フロントスクワットは重量を扱いづらいという問題があります.
それでも170 kgの重量で,しかも,8回実施できるというのは相当,脚が強いことが言えます.
彼の脚の強さというのは,前から彼の強みであり,これで充実した上半身を手に入れることができれば,相当な選手になりそうです.