Tampa Pro (タンパプロ) 2022が行われ,オープンクラスボディビルディングではAkim Williamsが優勝しました.
今回は,タンパプロ 2022の結果を皆さんとシェアしたいと思います!
タンパプロ 2022の結果
タンパプロ 2022のオープンクラスボディビルディングの結果ですが,以下の通りです.
- 1位:Akim Williams
- 2位:Kamal Elgargni
- 3位:Quinton Eriya
- 4位:Joseph Mackey
- 5位:Phil Clahar
- 6位:Eddie Bracmontes
それでは詳細な結果を見ていきましょう.
1位:Akim Williams
優勝は,Akim Williamsでした.
この投稿をInstagramで見る
今回のAkim Williamsですが,正直よくなかったと思います.
Akim Williamsといえば,やはりとんでもないサイズ感が売りの選手で,それは今回のコンテストでも健在ではありましたが,彼の良いときと比べると背中の凹凸感が足りないと感じました.
この理由ですが,彼は,コンテストの4週間前に交通事故に遭っており,幸い,命に別状はなかった様ですが,背中と肩を痛めたそうで,特に背中に関しては十分にトレーニングができなかった様です.それが,今回,背中の仕上がりの悪さに影響したのかもしれません.
ただ,以上を勘案しても,コンディションが芳しくなく,今回の仕上がりだけ見ると彼が大躍進したミスターオリンピア 2020以前に戻ってしまったような印象が強いです.
彼の身長とサイズのバランスからして,トップ3の中で最もサイズ感があるような感じがしたのは事実ですが,個人的には,今回の彼の優勝には疑問符が付きます.実際に,上の投稿での彼の喜び方を見れば分かる通り,タンパプロ 2022が彼にとって非常に難しいコンテストだったことは事実であり,オリンピアでトップ6に入るならばコンディションをもう2レベルくらい上げないと厳しいと思います.
2位:Kamal Elgargni
2位は,Kamal Elgargniでした.
この投稿をInstagramで見る
今回のKamal Elgargniですが,正直,非常に素晴らしく,個人的には彼は優勝に値したと思います.
Kamal Elgargniはコンディションの良さでは,タンパプロに出場した選手の中で別次元の領域におり,ミッドセクションのセパレーション,背中のディテールなどどれも圧倒的でした.
彼は,212 lbsの選手であることから,身長は168 cmそこまで高くなく (それでも,212 lbsの選手としては大きいですが.),その意味でもステージの上でかなり目立っていましたが,身長に見合ったパッケージを披露し,サイズも見劣りする感じはそこまでしなかったと思います.
近年のオープンクラスのジャッジの潮流を考えると,ややサイズ重視する傾向があるため,今回,コンディションが抜群に良かったKamal Elgargniが2位に終わるという結果になりましたが,個人的には彼が優勝でもおかしくなかったと思います.
3位:Quinton Eriya
3位は,Quinton Eriyaでした.
この投稿をInstagramで見る
Quinton Eriyadですが,悪くななかったと思います.
彼は,2019年のTronto Pro (トロントプロ)でプロデビューを飾った選手であるようで,この大会では5位に入賞した様です.
彼は,上の投稿からも推察される通り,身長は185 cmを超える非常に長身の選手です.このため,プロポーションは抜群に良いのですが,やはり高身長の選手特有の問題であるサイズ感が気になりました.
ボディビルダーで高身長の選手が少ないのは,身長が高いとそれに見合った筋肉量をつけるのが非常に大変であることも関係しています.特に彼の場合,身長が高く,脚も長いため,上半身が床からかなり離れた場所にあるように見え,決してサイズとしては小さいわけではないのですが,実際のサイズ感よりもずっしりとした感じがやや欠けていたかなと思います.
ただ,この辺りの問題は,時間をかければ改善できることでもあるので,彼の今後の活躍は非常に楽しみです.
終わりに…
やはり,タンパプロ 2022で別格の存在感だったのはKamal Elgargniでしょう.
今回,敗れはしましたが,彼が他の選手に与えた印象は強烈であり,このことからも,212 lbsクラスとオープンクラスの差がなくなりつつある様な感じがしますね.