フレックスウィーラーが振り返るテキサスプロ 2023

フレックスウィーラー テキサスプロ 2023

Andrew JackedとHunter Labradaがデッドヒートを繰り広げたTexas Pro (テキサスプロ)2023について,レジェンドの一人であるFlex Wheeler(フレックスウィーラー)が振り返ります。

今回は,フレックスウィーラーが振り返るテキサスプロ 2023を皆さんとシェアしたいと思います.

フレックスウィーラーとは

フレックスウィーラーは,1965年アメリカ生まれのプロボディビルダーです.身長は175 cm,体重はオンシーズンで96-109 kgだったようです.

 

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彼は90年代から2000年代の初頭に活躍したプロボディビルダーです.

彼は,1992 USA Championshipsで優勝し,プロカードを取得します.翌年1993年からプロコンテストに出場し,クラシックフィジークで出場した2015年を含め8度出場し,1993,1998,1999には2位になりました.

あの,アーノルドシュワルツェネッガーにして,「今まで見た中で最高のボディビルダーの一人」と言わしめ,ライバルだったロニーコールマンからは,「遺伝的に最も優れた選手」と評価されていました.また,同じくライバルだったDorian Yates (ドリアンイェーツ)からは,「車の事故がなければオリンピア 1994を制したのはフレックスウィーラー (1994年にフレックスウィーラーは車の事故に遭い出場できませんでした.)」と評価されていることからわかる通り,ミスターオリンピアで優勝することはできませんでしたが,とんでもない実力をもった選手でした.

彼が活躍した,90年代から2000年代は,ドリアンイェーツやロニーコールマンが活躍しており,バルクが最重要視されていた時代でした (現在は,バルクというよりもコンディションが重視されていますよね.).そのため,当時のボディビルダーと現在のボディビルダーを比較すると,当時のボディビルダーの方がサイズがあるというのはよくある話です.

フレックスウィーラーは,そのバルク全盛期の時代でも,プローポーションが優れていた数少ないボディビルダーでした (その他に,プロポーションが優れていたボディビルダーを挙げるとするならば,ショーン・レイになるでしょう.).彼は,ジェイカトラーが台頭してくるまでは,ロニーコールマンの最大のライバルと認識されていました.実際に,1998年,1999年のミスターオリンピアでは,ロニーコールマンに次いでの2位2000年のミスターオリンピアではロニーコールマン,Kevin Levroneに次いでの3位でした.

実際には,ミスターオリンピアを獲得するまでには至りませんでしたが,ジャッジ基準が今日の様な基準であったならば結果はどうなっていたか分かりません.

2003年を最後に,ステージから遠ざかっていましたが (確か,彼の腎臓の病のためです.),2017年にクラシックフィジークのオリンピアのステージにカムバックしました.往年のサイズ感はありませんでしたが,正に年齢を感じさせない身体でしたね (実際の順位は15位でした.).

 

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彼は1965年生まれであるため,2017年というと52歳に相当します.52歳でこの身体はやはり凄すぎますね.

フレックスウィーラーがテキサスプロ 2023を振り返る動画

フレックスウィーラーがテキサスプロ 2023を振り返る動画は以下です.

今回の動画の作成元は,OlympiaTVです.

フレックスウィーラーはHunter Labradaのミッドセクションを指摘

今回の動画で,フレックスウィラーはテキサスプロ 2023にてHunter Labradaのミッドセクションに問題があったことを指摘します.

I was somewhat kind of disappointed in Hunter, I’m going to call him privately. But if you looked at some of his – and this happened all the time, too often. If you look at his pictures going into the show, he was shredded, especially in the last photos. That was not the same guy on stage. He was bloated

ハンターにはちょっとがっかりしたよ.でも,これはよくあることなんです.ショーに臨む彼の写真を見ると,特に最後の写真はズタズタでした.ステージ上の彼は別人でした.肥大していた.

この「肥大していた」というのは,明らかに彼のミッドセクションでしょう.Hunter Labradaは,ミッドセクションの肥大がそこまで気になる選手ではありませんでしたが,背中のサイズの改善に伴い,ミッドセクションがコントロールできなくなっている可能性があります

 

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つまり,このミッドセクションのコンディションがテキサスプロ 2023の勝敗に大きく直結したと考えられますね.

別日ならば,順位が逆転していた?

また,フレックスウィーラーは,むしろコンテスト後の方がHunter Labradaの状態はよく,それならばテキサスプロ 2023の順位が逆転していた可能性を指摘します.

It seemed like he was really bloated and his stomach area, it seemed like his legs were washed out from that deep striation that he had. The Christmas tree was definitely not there. If it was that same physique he had a few days out from the show, it would have been a whole different story for him,

本当に肥大しているように見えたし,お腹のあたりも,あの深い筋のせいで脚が疲れ切っているようでした.背中のクリスマスツリーは確かに良くはなかった.もし、ショーから数日前にあの体格だったら,彼にとってはまったく別の話になっていたでしょう.

フレックスウィーラーは,コンテストの後から数日後にHunter Labradaのピークが迎えたと考えている様です.

つまり,今回のHunter Labradaのミッドセクションの乱れは一時的なものであり,コンディションをしっかり整えることができればミッドセクションをコントロールできるということでしょう.

終わりに…

Hunter Labradaですが,Tampa Pro 2023の状態が非常に良かったため,テキサスプロでのコンディションはかなり惜しかったです.ただ,連続でのコンテストの出場でピークを合わせずらかったことも敗因としては考えられ,この辺りを整理してミスターオリンピアに望めば,Andrew Jackedに勝利できる可能性はあると思います.

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