オリンピア 2020にて,サイズ,コンディションを両立する脅威的な仕上がりにより初優勝を飾ったBig Ramy (ビッグラミー)が,オリンピア 2021に向けて順調に仕上げている様です.
今回は,ビッグラミーの近況について皆さんとシェアしたいと思います!
ビッグラミー,オリンピア 2021に向けた近況アップデート
ビッグラミーのオリンピア 2021に向けた近況アップデートですが,以下の投稿になります.
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ビッグラミーは,そもそも,自分自身の状態というのをインスタグラムでは中々更新してくれないため,今回の投稿は,彼のコーチであるChad Nichollsのものになります.
今回の投稿でビッグラミーが取っているポージングは,バックのラットスプレッドになり,白黒で誇張されていることを考慮に入れても,とんでもない逆三角形になっていることが分かります.また,上腕三頭筋の状態も確認することができますが,かなりのバスキュレーションが入っていることを確認することができます.ビッグラミーは,バスキュレーションがばっちり入って勝負する様な選手ではないため,この腕のバスキュレーションの入り方というのはかなり珍しいと思います.
今回,ビッグラミーのポージングで一番印象的だった背中の逆三角形具合ですが,ここまで「ウエストを細く,肩を広く」見せるのは,むしろ,メンズフィジークのお家芸とも言えることですが,流石に,メンズフィジークの選手でもここまでの素晴らしい逆三角を作れる選手はいないのではないでしょうか.
この逆三角形を,一番サイズのあるクラスであるオープンクラスの,しかも,現役のボディビルダーの中ではトップレベルのサイズを誇るビッグラミーが披露しているということに非常に大きな意味があります.
ビッグラミーは,更に進化しているのか
今回のビッグラミーの状態を見て,大変素晴らしい仕上がりであると思うとともに,少し疑問になったのが,「2020年はここまでウエストが細かったっけ?」ということになります.
参考までに,オリンピア 2020におけるビッグラミーのバックのラットスプレッドですが,以下の動画が参考になります.
今回の動画の作成元は,Super Serie Filmというyoutubeチャンネルになります.
この動画のビッグラミーのバックのラットスプレッドですが,今回投稿されたものよりも明きらからにウエストラインが太く,しかも,背中の凹凸が少ないということが分かります.今回投稿されたものが,白黒であることを考えると,実際の状態はここまではっきりした感じではないと思いますが,それを差し引いてもかなりウエストがタイトに,また,彼の弱点である背中の凹凸感を克服する様な状態にになっていると思います.
今回のビッグラミーの仕上がりですが,Chad Nicollsの投稿を見る限りでは,322 lbs (= 約146 kg)の様です.オリンピア 2020では,例年よりも20 lbs (= 約9.1 kg)軽く仕上げてきて,130-140 kgの体重と言われていますが,今回の体重は322 lbsという体重であり,オリンピア 2020のときの体重よりも重い状態になっています.それにも関わらず,ここまでの仕上がりを見せているいうのは,個人的には,ビッグラミーがオリンピア 2020よりも重い体重で仕上げてくるという意図があるのではないかと考えられます.
今回の状態を見た限りでは,その方策を成功している様に見えますが,かねてからビッグラミーの課題は安定したコンディションを継続することであり,安易なサイズアップというのはコンディションが悪化する原因となりますから,少々危険だと思います.それよりは,2020年のコンディションを維持,もしくは,さらに向上させるということの方が個人的には良いと思います.
終わりに…
2020年のビッグラミーは,冒頭でも述べた通り,サイズとコンディションを兼ね備えたとんでもない仕上がりだったわけですが,2021年のビッグラミーが今回紹介した投稿通りの進化をしているのならば,相当に手強い選手であるということが言えます.
ただ,ビッグラミーに対する懸念点としては,今までの彼の場合は良いコンディションというのを中々,継続することができなかったということにありますから,オリンピア 2021で果たして,2020年,もしくは2020年以上のコンディションを発揮できるのかどうかというのは大きな疑問になります.