やはり,デレクランスフォードがオープンクラスに転向するのか

オリンピア 2021の212 lbsクラスのチャンピオンであるDerek Lunsford (デレクランスフォード)は,オリンピア 2021終了後からとてつもない進化を成し遂げた反面,サイズアップが弊害となり,212 lbsクラスに出場できない可能性が出てきています.

今回は,彼のオープンクラス転向についてBrandon Curry (ブランドンカリー)が挑発するコメントに答える形で,彼がオープンクラスの転向について語る動画を見つけため,皆さんとシェアしたいと思います.

Derek Lunsfordとは

Derek Lunsfordは,1993年生まれのアメリカ出身のプロボディビルダーです.身長は167.5 cm,体重は88.3 kg-93.0 kgと言われています.

 

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彼は,非常に才能に溢れた選手であり,2017年にNPC USA Championshipsで優勝することで若干24歳にしてプロカードを取得します.プロカード取得から1ヶ月後に行われたタンパプロ 2017の212ポンドクラスで優勝し,オリンピア 2017の獲得権を得ます.そこで,初出場ながら,オリンピア 2017では5位に入賞し,非常に注目を集めました.

それからも彼の快進撃は続き,オリンピア 2018では,絶対王者フレックスルイスに肉薄する形で2位に入賞し,オリンピア 2018を最後にフレックスルイスが212ポンドクラスから引退することを宣言したことから,ここからは,誰もがDerek Lunsfordの時代になると思いました (非常に若く,優れた肉体を持っていたからです.).

ただし,そこからは我慢の年が続きます.オリンピア 2019では,多くの人がDerek Lunsfordの優勝を予想する中で,彼のコンディションは芳しくなく2位に終わります.また,その翌年のオリンピア 2020でも彼のコンディションは一向に改善することはなく,まさかの4位に終わります.

オリンピア 2020で4位になったことを転機に,彼はコーチとして新たにHany Rambodを招聘し,オリンピア2021では彼史上,最高のコンディションを披露することで初優勝を果たしました.

デレクランスフォードのオリンピアの出場クラスについて言及した動画

デレクランスフォードのオリンピアの出場クラスについて言及した動画は以下です.

動画の作製元は,OlympiaTVです.

今回の動画の長さは,1:39と非常に短いです.

デレクランスフォード

今回の動画を議論する前に,ブランドンカリーが述べたことは以下です.

I do not care where he goes, I am gunna whoop his ass if he comes up to do the open

彼 (=デレクランスフォード)がどこに行こうが構わないが、もしオープンに向けてやってくるなら,潰してやりますよ.

ブランドンカリーは,2022年シーズンに,アーノルドクラシック 2022及びPittsburgh Pro (ピッツバーグプロ) 2022でステージに上がっていますが (ピッツバーグプロではゲストポージング),正直,彼の2022年の状態は良くありません実際に,アーノルドクラシックでも,多くの人はWilliam Bonac (ウィリアムボナック)が優勝していたと指摘していますし,また,実際にデレクランスフォードと並んだピッツバーグプロでは,明らかにデレクランスフォードよりもサイズが劣っていました

それを考えると,正直どうなのかと思ってしまうところですが,これにやんわりと返答した後,デレクランスフォードはオープンクラスの転向について以下の様に述べています.

This is honestly, probably the hardest thing in the world to do. It’s literally the epitome of discipline. So, if you don’t have heart, then it’s going to be really, really hard to be an IFBB Pro or an Olympian. I think everybody knows by now, I want to be an Open guy. Whether it’s this year or next year or whenever but I promise you a couple years ago that I’d be in the Open and we’ll see.

ボディビルディングは,世界で一番難しい仕事なんです.文字通り,鍛錬ということの典型です.ボディビルディングが好きでなければIFBBプロやオリンピアの選手になるのは難しいのです.もうみんな知っていると思いますが,僕はオープンクラスの選手になりたいんです.2022年か2023年か分からないけど,2年前にオープン戦に出ると約束したし今にどうなるか分かりますよ.

今回の発言で,一貫して,デレクランスフォードはボディビルディングという競技への愛を述べており,好きだからこそ,最も極限で戦うことになるオープンクラスでに出場してみたいということなのでしょう.

今回の彼の発言では,2年前に,オープンクラスの転向について述べてと指摘しています.2年前というと,オリンピアでも中々,思うような成績を残すことができなかった時期であり,その理由としては彼のパッケージに対して,212 lbsくらいは彼に合わないということでした.当時は,212 lbsクラスで勝てない中での発言でしたが,今回の場合は,212 lbsクラスを制し,かつ,実際にとんでもない身体の状態を見せていることから,2年前に発言していることよりは説得力がありますね.

終わりに…

今回のデレクランスフォードの発言からして,彼がオープンクラスに転向するのは確実ですが,問題は,それがいつなのかということです.

今回の発言を聞く限りでは,2022年もその可能性がかなり高そうな気がしますが,そうなった場合,オリンピアに本当に出場できるのかという問題が出てきますよね.

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