Keone Pearson,オリンピア 2020の出場を辞退

Keone Pearson オリンピア 2020 出場辞退

シカゴプロ 2020の212ポンドクラスで優勝し,オリンピア 2020への出場が決まっていたKeone Pearsonですが,どうやら,オリンピア 2020の出場を辞退する様です.

今回は,このニュースを皆さんとシェアしたいと思います.

Keone Pearsonとは

Keone Pearsonは,2016年にプロ転向した選手であり,年齢は恐らく25歳であると思われます (彼の年齢,身長,体重は確かな情報は調べても中々出でこないため,間違っていたらごめんなさい.).

 

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Fun fact: my abdominal is all genetics. Born with split abs for people that assume things . 2. I love this pose to show overall crazy condition an balance! @mrolympiallc

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写真を見て気づいた方も多いかと思いますが,元々はクラシックフィジークで活躍されていた選手になります.2019年までのクラシックフィジークと言えば,クリスバムステッド,Breon Ansley,George Petersonの3強があまりにも有名ですが,Keone Pearsonはその3人に続く存在であり,事実,オリンピア 2019のクラシックフィジークでは彼らに続く4位でした.

そんな彼ですが,2020年に212ポンドクラスに転向し注目を集めていました (George Petersonも212ポンドクラスに移行しており,そう考えると,クラシックフィジークとボディビルディングの差はそこまで大きな差はないのかもしれません.).

George Petersonがタンパプロ 2020で優勝したのと同様に,Keone Pearsonも212ポンドクラスのデビュー戦だったシカゴプロ 2020で優勝し,オリンピア 2020の出場権を獲得していたのですが,オリンピア出場を辞退しました.

Keone Pearson,オリンピア 2020出場辞退の理由

Keone Pearsonがオリンピア 2020出場辞退する理由ですが,以下のインスタグラムの投稿にて確認することができます.

 

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Thank you all for the support ❤️ #yourtimeiscoming #staystrong

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今回の投稿で彼がオリンピア 2020を欠場する最大の理由として述べているのが,「精神的,肉体的なストレスが非常に大きく,100%を発揮できない」ということです.

特に彼が述べているのは,「家族やガールフレンドと過ごす時間を増やしたいこと」,「212ポンドクラスのオリンピアの舞台で戦うにはまだまだ自分自身が力不足であること」です.

実際に,コンテストの準備期間に入ってしまうと家族と過ごす時間が非常に少なくなってしまうというのは誰もが述べていることであり,それに加えて,今回のオリンピアでは,まだ彼自身が212ポンドクラスでデビューして間もないことから,出場しても上位入賞が中々難しいのもあって欠場を決めたのかもしれません.

Keone Pearsonの判断に否定的な意見も多い

今回のKeone Pearsonの判断について,実は否定的な意見が多いのも事実です.その代表としては,Guy Cisterinoです.

今回,Keone Pearsonが出場辞退を決めた理由の一つに,”The stage will always be there ( = (オリンピアの)ステージはいつも存在する.)“,すなわち,「今年出れなくても来年出れる」という表現があったのですが, この問題に対して,Guy Cisterinoの主張を要約すると「明日は誰も保証しておらず,この様にオリンピアを表現すること自体,オリンピアに対する敬意がない」ということを述べています.

オリンピアは,誰もが出場できるコンテストではなく,それに加えて,フレックスルイスの様に怪我で出場機会が断たれてしまった選手がいるのに,”The stage will always be there”と考えるのは不適切であるとGuy Cisterinoは考えている様です.

この様に否定するのは最もなのですが,これは非常に難しい問題であり,Keone Pearson自身の「メンタルが十分でない」という発言も見逃せません.ボディビルダーの中で,メンタルを病んでしまう選手は意外と多く,それによって自殺などの問題に発展することもあるため,一概に今回の決断が間違っているとは言い難い状況です.

終わりに…

Keone Pearsonがオリンピアの出場を辞退するに当たっては,彼も相当に悩んだと考えられますが,ここまで重篤な問題を抱えているのならば,212ポンドのデビューを急がずに「2021年以降にすれば良かったのでは」と考えてしまいます.

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