筋肉は,刺激を与えると大きくなりますが,それは腹筋も例外ではありません.そのため,腹筋は鍛えすぎると,むしろウエストが太くなるという問題が発生します.
この問題について,トレーニングの本場アメリカでトップコーチの一人であるCharles Glass (チャールズグラス)は,スリムなウエストを作るために腹斜筋のエクササイズをする場合,むしろ,加重をしない方が良いということを指摘しており,今回は,この件について皆さんとシェアしたいと思います!
チャールズグラスが推奨する腹斜筋のエクササイズの動画
チャールズグラスが推奨する腹斜筋のエクササイズは,加重する腹斜筋のエクササイズが厳禁であるとともに以下のインスタグラムの投稿で公開されています.
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この投稿で,チャールズグラスは以下の様に述べています.
Weighted oblique exercises can make your waist wider. If you build muscle mass in the obliques, they can develop a wide, square appearance. Adjust your exercise routine if you want to keep a slim waist while still maintaining a strong core.
加重をした腹斜筋のエクササイズはウエストを太くする可能性があります.もし,腹斜筋のサイズをつけたならば,腹斜筋は広く,四角形の様な見た目になるでしょう.体幹を鍛えながらスリムなウエストをキープしたい場合は,トレーニング方法を調整しましょう.
冒頭でも述べた通り,腹筋は筋肉になりますから,所謂,シックスパックを出すためには腹筋のエクササイズを実施することになりますが,それは同時にウエストを増大させることを意味しています.だからこそ,トップ選手の中には,腹筋の増大によるウエストの膨張を防ぐために,あえて,腹筋の頻度を減らしたり,実施しても自重で実施するという選手も比較的多いです.
そのため,今回,チャールズグラスが推奨する腹斜筋のエクササイズも自重でのものになります.
チャールズグラスが推奨する腹斜筋のエクササイズ
今回,チャールズグラスが推奨する腹斜筋のエクササイズは2つ紹介されており,1つは身体を倒しながら捻るエクササイズ,もう一つは,座った状態で腹斜筋を収縮させるエクササイズです.
身体を倒しながら捻るエクササイズ
まずは,身体を倒しながら捻るエクササイズです.
これは,脚幅をやや広めに設定した状態で座り,この状態で手を胸の前に置いて身体をツイストさせます.この状態で身体を倒していき,倒した状態でもツイストを続けます.
このエクササイズで重要なのが,「脚幅をやや広めにとる」ということであり,橋幅を広めにとることで体感を安定させます.これにより,ツイストさせたときに,腰が動き難くなり腹斜筋を刺激することができます.
ツイストの速度ですが,チャールズグラスが述べている様に,できるだけスピードを上げて実施する様にしましょう.
座った状態で腹斜筋を収縮させるエクササイズ
次に,座った状態で腹斜筋を収縮させるエクササイズです.
このエクササイズですが,オブリーククランチの上半身のみを座った状態で実施します.オブリーククランチは,身体が横になった状態で行いますが,このエクササイズは座って実施することでより収縮を意識しやすいものになります.
エクサイズの強度としては,前述した”身体を倒しながら捻るエクササイズ”よりも低くなりますが,腹斜筋をかなり意識して実施しないとどこを鍛えているのか全くわからないことから,エクササイズの難易度としてはこちらの方が高くなります.
終わりに…
ボディメイキングをする上で,腹筋は非常に重要な筋肉であり,腹筋がはっきりしているほど評価は高くなりますが,腹筋をはっきりさせるためには腹筋をしっかりと鍛える必要があり,こうなるとウエストが太くなってしまいます.そのため,ウエストが太くならない程度に腹筋を鍛えるということが必要になるのですが,このバランスというのが非常に難しいんですよね.
今回,チャールズグラスは自重で腹斜筋を鍛えることを推奨しており,ウエストをスリムに保つためにはその通りなのですが,如何せん,自重の,しかも,腹斜筋のエクササイズというのは効いているのか,効いていないのかを判断するのが結構難しいんですよね.