お笑い芸人であるなかやまきんにくんが運営するyoutubeチャンネルである「きんにくTV」は筋トレ好きには非常に興味深いコンテンツが多いです.
そのコンテンツの中で,日本のトップビルダーである木澤大祐選手がなかやまきんにくんと合同脚トレーニングをしている動画を見つけました.
今回は,その脚トレの中でもレッグエクステンションに焦点を当てて解説をしたいと思います.
“ジュラシック木澤”こと木澤大祐選手とは
木澤大祐選手とは日本のトップビルダーであり,ジュラシック木澤という愛称で親しまれています.愛知県を拠点にして活動しており,愛知県名古屋市港区にジュラシックアカデミーという木澤大祐選手が運営するジムもあります .
木澤大祐選手は2008年には,ミスター日本 (簡単にいうと日本で一番のボディビルダーを決める試合)で4位に輝くなど,素晴らしい成績を残しています.
木澤大祐選手といえば,以前は運送業の仕事をしていた様でかなりハードな日常生活を送っていた様です.日によっては,睡眠時間3時間で仕事とトレーニングを両立していた様です.
ちなみに,なぜ”ジュラシック”かと言うと,恐竜のごとき筋量を誇っているからみたいです.アメトークで以前,ゴールドジム芸人と言う特集をしていたときに,きんにくんが時ジュラシック木澤というワードを出して,その名前が日本中に広まった様ですね笑.
【ジュラシック木澤選手解説】レッグエクステンションの動画
以下が動画になります (レッグエクステンションは6:37-).
冒頭で述べました通り,動画はなかやまきんにくんが運営するyoutubeチャンネルである「きんにくTV」で公開されていたものです.
日本のトップ選手は基本的にDVDを購入しないとトレーニングが見れない様になっているので,この様にyoutubeなどの無料の媒体で見れるのは非常に珍しいです.
【ジュラシック木澤選手解説】レッグエクステンションのポイント
使用しているマシンはストライブ (現在はプライムというメーカーです)ですね.ジュラシック木澤選手のレッグエクステンションのポイントは以下の二点です.
- ボトムポジションで尻を浮かす
- トップポジションでシートに尻をつける
ボトムポジションで尻を浮かす
まず,特徴的なのは,スタートのポジションで膝から頭までが一直線になる様になっています.すなわち,お尻がマシンからかなり離れています.これによって,スタートのポジションで大腿直筋をかなりストレッチさせることができます.
ストライブのマシンは,基本的に適切にセットすればこの様な姿勢を取らなくても大腿四頭筋が大きくストレッチできる様に設計されています (一方,例えば,Nautilusのマシンはその様に設計されていません)が,この様に身体をセットすることでさらに大腿四頭筋をストレッチさせるという意図があるかと思います.
トップポジションでシートに尻をつける
次に,トップポジションでは,お尻がマシンについています.このとき,大腿四頭筋からつま先にかけてはまっすぐになっているため,大腿直筋の収縮を大きく狙っていると考えられます.ここで,大腿直筋の収縮を促すために,膝をかなり上まで持ってくるのがポイントになります.このとき,お尻が最初マシンについていないため,マシンがお尻につくまでの慣性を利用して重量を上げることができます.すなわち,前述した膝を上げる動作がやりやすくなるというメリットと高重量を取り扱うことができるというメリットがあります.
さらに,スタート位置では若干静止していますね.これにより,ストレッチをより大きくかけるためだと思います.一方,トップポジションで静止してはいないため,収縮というよりはストレッチを意識したトレーニングであると思われます.ただこのストレッチも重りが完全に下りきるとストレッチ感が弱くなるため,ストレッチが抜けない様にスタートポジションを適切に設定することが肝要となります.
木澤選手のレッグエクステンションを実際にやってみた
今回の木澤選手のレッグエクステンションを実際にやってみました.
やって感じたことは,高重量でも的確に刺激できるなということです.やはり高重量になると,ターゲットにうまく刺激を与えることが難しくなるのですが,この手法だと主にストレッチに重きをおけば良いので,あまりごちゃごちゃ考えなくても効かせることができます.
この方法は他の日本人の選手だと,田代誠選手もやっているのを見たことがあります.この方法をチーティングと考えるかは人それぞれですが,日本人選手はこの様にトレーニングでも創意工夫をしてドラッグなしでも大きい筋肉を作っているのですね.
ただ,現日本チャンピオンの鈴木雅選手がこの方法を採用しているのは見たことがありません.おそらく,レッグエクステンションを本番種目と捉えるかどうかの差異であると考えており,海外の選手もこの方法は取り入れてないですね (鈴木選手の場合は,恐らくスクワット,ハックスクワット,レッグプレスが本番でありものすごい重量を扱いますもんね.).
レッグエクステンションにチーティングを入れるか否か
「レッグエクステンションにチーティングを入れるか否か」については議論が別れるところです.
今回紹介したレッグエクステンションは,レッグエクステンションで高重量を扱う場合に実施するかと思います.実際に,後の種目,例えば,スクワットやレッグプレスで高重量を扱いたいという人は,恐らくレッグスクテンションは軽めで実施すると思います.レッグエクステンションで高重量を扱う場合は,どうしても怪我を避けるためにアセンディグ法となるため,時間がかかります.
一方,以前紹介したフレックスルイスのレッグエクステンションは,最初から本番セットとなり,今回紹介したレッグエクステンションよりも比較的短時間で効かせることができます.
以上の点から,後の種目で高重量を扱うかどうか,時間があるかどうかで使い分けるのが良いかと思います.
終わりに…
なかやまきんに君のこの動画は非常に参考になりました.この他にもヘビーデューティー法?のトレーニングをしている動画もあります.
機会があればまた皆さんにシェアしたいと思います!