【オリンピア 2020注目選手】ウィリアムボナック

ウィリアムボナック オリンピア 2020

オリンピア 2020のオープンクラスは,フィルヒースのカムバック,デキスタージャクソンの現役最後のコンテスト等の理由でで大注目です.

今回は,オリンピア 2020の注目選手であるウィリアムボナックについて皆さんとシェアしたいと思います!

おさらい:ウィリアムボナックとは

ウィリアムボナックは,1982年生まれのガーナ出身のプロボディビルダーであり,身長は170 cm,体重は,約102 kg-106 kgになります.

ウィリアムボナックは,2011年にプロ転向し,アーノルドクラシック in コロンバスオハイオ 2018,2020にて優勝,アーノルドクラシック in オーストラリア 2019にて優勝,オリンピアでは2017年に3位,2019年に2位に入賞するなどトップレベルの実力を持った選手になります.

彼は,プロ転向から2019年の初頭までは,フレックスルイスのコーチとして有名なNeil Heillとコーチングの契約をしていましたが,2019年のオリンピアの直前に喧嘩分かれの様な形で契約を解除しました.

彼らが長い間契約をしていたのにも関わらず,この様な分かれ方になってしまったのには,ウィリアムボナックとNeil Heillの間のインセンティブに関する契約が最大の問題となっていた様で,それに憤慨したウィリアムボナックが契約の解除を申し出たという形になっています (最大の焦点は,それ以後,ウィリアムボナックがどのコーチと契約を結んでいるのかであり,それが謎なんですよね.).

因みに,彼と長い間スポンサー契約を結んでいたUSNは,私の記憶が正しければNeil Heillが契約を取り付けたような記憶があります,ただ,現在は,USNとの契約は更新しておらず,SCITEC Nutritionとスポンサー契約を結んでいます.

ウィリアムボナックに注目する理由

ウィリアムボナックに注目する理由は,彼のコンディションからです.

ウィリアムボナックは,彼の身長,体重から推察される通り,サイズで勝負する選手ではなくコンディションで勝負する選手です.また,彼の戦績から推察される通り,彼は安定してコンテストに合わせてコンディションを合わせてきます.

オリンピア 2017にて,フィルヒース,ビッグラミーに次ぐ3位になった当時,フィルヒースはこれから何連覇もしていくと多くの人が考えていたのですが,その中で,彼に対抗できる数少ない選手の一人にウィリアムボナックは数えられていました.

その理由としては,前述したコンディションもそうですが,上の写真にもある尻ハムの仕上がりからになります.オリンピアに出場する選手の多くは,ウィリアムボナックよりもサイズがあるのですが,彼ほど,尻ハムがしっかりと仕上がっている選手はおらず,その理由から彼がフィルヒースの対抗馬の最右翼であると考えられていました.

注目の2020年の仕上がりですが,以下の投稿があります.

この投稿ですが,正直言って,コンディションはよろしくないのですが,インターネット上ではこの写真は彼がオリンピア 2020の9週間前に撮影したものを用いているという噂があります.そのため,実際にはどの程度仕上がっているのかは全くの謎であり,本番までのお楽しみといったところでしょうか.

一点,言及するとすれば,近年のウィリアムボナックはミッドセクションが崩れてきている印象があります.崩れているといっても,彼のミッドセクションがバブルガットになっているわけではないのですが,ミッドセクションのセパレーションに欠けている気がし,実際に私個人の中で,それがオリンピア 2019の勝敗に大きく関与したと考えています (2019年はヘルニアの影響でミッドセクションが良くなかったという情報があるのですが,それがどの程度改善しているのか気になります.).

そのため,ウィリアムボナックがオリンピア 2020で優勝するためには,コンディションに加え,ミッドセクションをどの様にマネージメントするのかが重要だと思います.

終わりに…

ウィリアムボナックについて,いまだに誰がコーチとして指導しているのかが謎なのですが,もし,この状態をコーチ無しで作り上げているのだとしたら,とんでもない才能の持ち主だと思います.

彼はサイズで勝負する選手ではないのですが,オリンピア 2020に向けて巨大化しているニュースもあったため,実際にどの様に仕上がっているのか非常に気になります.

2021/02/06追記:

オリンピア 2020の結果については以下の記事をご覧ください.

オリンピア 2020では5位と大きく順位を落としたウィリアムボナックですが,個人的にはそこまで状態が悪かったとは思いませんでした.恐らく,これがジャッジの潮流というものが影響しているのではないかと考えています.

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